整体マッサージの違いを解説!資格の有無と医療費控除など

整体マッサージ
どちらも身体が疲れた時や肩こり・腰痛が辛い時に利用されている方は多いと思います。

でも、両者の違いについてきちんと理解をされている一般の方って、実は驚くほど少ないです。

私は鍼灸師として都内で治療サロンを経営していますが、同時に「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格も保有しています。つまり、マッサージ師でもあります。

今回は、そんな私が両者の違いについて詳しく解説してみようと思います。

資格の有無や、それに伴う医療費控除の対象・非対象など、施術を受けるのが好きな方は知っておいて損のない知識だと思います。

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マッサージという言葉は、国家資格者にしか使用を許されていない

この話をすると良く驚かれるのですが、職業として「マッサージ」という言葉の使用を許されているのは、あん摩マッサージ指圧師だけです。

そもそも一般の方は、マッサージをするのに国家資格が必要だということもご存じないかもしれませんね^^;

例えば、最近流行りの格安マッサージ店は、店名やメニューに「マッサージ」という言葉は使っていません。これは、国家資格を持たない施術者が施術を行っているからです。

実質的なマッサージを行っている時点でかなりグレーではあるのですが、マッサージという言葉を使ってしまうと完全に黒になってしまうため、なんとなく「癒し」を連想させるような店名であったりメニュー名になっているはずです。

それに対して整体という言葉は、資格無しで使用することが出来ます

対して、整体を行うために必要な国家資格はありません

ですので極端な話、誰でも今日から整体師になれます。

もちろん施術をするためには訓練が必要ですし、いわゆる民間資格を発行している整体の団体も数多く存在しています。

医療費控除の対象となるのは国家資格保有者による治療行為のみ

確定申告で行える医療費控除。年間の医療費の額が10万円を超えた場合に受けられる控除ですが、実は

  • 整体は医療費控除の対象にはならず
  • マッサージは医療費控除の対象になる

ということを知らない方が多いです。

これは、国家資格を有するマッサージ師の施術が治療という位置づけなのに対して、無資格の整体は治療という位置づけではないためです。

治療業界にはマッサージ師以外にも国家資格がありますが、それらの国家資格保有者の施術は治療にあたるため医療費控除の対象になります。

※ただし、国家資格保有者の施術であっても「健康維持や癒し」が目的の場合は医療費控除の対象になりません。

治療業界の国家資格

治療業界の国家資格は、

  • あん摩マッサージ指圧師
  • 鍼師
  • きゅう師
  • 柔道整復師

です。

国家資格が要らない施術

施術をするのに国家資格がいらない代表的なものとしては、

  • 整体
  • カイロプラクティック
  • リフレクソロジー
  • リラクゼーション

などが挙げられます。

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だからといって整体を否定するつもりはありません

ここまで国家資格の有無を中心に整体とマッサージの違いをまとめてきましたが、国家資格を保有していないからといって整体を否定するつもりはありません。

国家資格を持たない整体師の中にも素晴らしい施術家の方はいらっしゃいますし、国家資格を持っていても大した技術を持たないマッサージ師もいます。

最終的な判断は患者さん(お客さん)がしてくれますので、私としては自分を選んでいただけるように日々精進するだけだと思っています。

ただ、制度上誰でも整体師を名乗れてしまうという事実と、医療費控除の対象・非対象 といった点については知識として知っておいた方が良いと思います。

整体とマッサージの技術的な違い

最後に、整体とマッサージを含め今回取り上げた施術方法について、それぞれの内容を簡単にまとめておきたいと思います。

整体

整体とはかなり広い意味で使われる言葉で、カイロプラクティックなどの外国の技術と日本古来の伝統主義を組み合わせたものだと言われています。

一言で言えば「筋骨を整える手技」で、マッサージ的な筋肉のほぐしと骨格矯正などを複合したイメージです。

と言ってもひとつのやり方が定められているわけではないので、施術者によってマッサージ的な割合が大きかったり矯正の割合が大きかったりと色々です。

マッサージ

厳密な意味でのマッサージは、オイルやパウダーなどを使い皮膚を滑らせるようにしてリンパを流したり筋肉をほぐしたりする手法です。

心臓から遠い手足の末端から体の中心に向かって圧をかけながら皮膚の上を滑らせます。

いわゆるオイルマッサージなどが、本来のマッサージの処方に近いです。

指圧

指圧とは日本古来の手法で、 主に親指を使って体の一点に圧をかけていく手法です。

この指圧の手法と次に説明するあんまの手法を組み合わせたものが、一般的なマッサージとして皆さんに認識されているものに近いです。

あん摩

あん摩とは中国古来の手法で、一言で言えば筋肉を揉むように圧を加える方法です。

マッサージがリンパの流れを重視して体の末端から中心に向かって施術をするのに対し、あん摩は動脈の流れを重視して体の中心から末端に向かって施術を行います。

筋肉に対するアプローチも、マッサージよりも若干強めです。

あん摩という言葉はあまり馴染みはありませんが、内容自体は日本人が知るマッサージに一番近いかもしれません。

カイロプラクティック

カイロプラクティックとはアメリカで生まれた手法で、主に背骨や骨盤の矯正を行うことで体の不調を取り除くことを目的とした技術です。

日本では法整備がされていないため誰でもカイロプラクターを名乗れますが、アメリカではドクターと同等の資格という認識をされています。

リフレクソロジー

リフレクソロジーとは反射療法の意味で、主に足の裏などの反射区を刺激しすることで体調を整えていくことを目的とした手法です。

リフレクソロジーという言葉が一般化する前は足裏マッサージと呼ばれていました。

リラクゼーション

リラクゼーションサロンという呼び方だけでなく、 もみほぐしやボディケアなど、 色々な呼び方で多くの店が展開しています。

実質的にはマッサージと変わらない施術がされていますが、先ほども触れたようにマッサージという言葉は国家資格保持者のみが使える言葉であるため、 様々な呼び名を工夫して明確な法律違反にならないように注意が払われています。

まとめ

今回の内容は、私たち施術家にとっては当たり前の話なのですが、一般の方にはほとんど伝わっていないのが現実です。

単純に「整体とマッサージってどう違うの?どっちがいいの?」と聞かれることが多いですが、施術の仕方だけでなく実はこんな感じで制度的にも大きな違いがあるんです。

そんなことも頭の片隅に置きながら、体のケアを行っていただければと思います。

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