去年まではその気配がなかったのに、「もしかしてうちの子供、花粉症?」と思うような症状がお子さんに出ていませんか?
子供の花粉症は風邪と症状が似ているので見過ごしてしまいがちですが、大人と違ってなかなか症状を的確に訴えることができない子供にとって、花粉症は大人以上に辛いものです。
ですので、子供の変化を親がしっかりと見極めて、適切な対処を取ってあげましょう。
今回は、子供の花粉症の主な症状や薬の使い方、何科の病院にかかればいいかといった点についてまとめていますので、花粉症が疑わしい場合はしっかり見極めて、適切な対処をしてあげましょう。
子供の花粉症の症状は?大人とどう違う?
大人と子供の花粉症の症状の違いにはどういったものがあるのでしょうか?
まず大人であれば、花粉症を起こして出る鼻水が透明だったり、比較的サラサラしていることが多いです。対して子供の場合は鼻水に粘り気のあることが多いです。このため、大人よりも鼻づまりを起こしやすいという傾向があります。
子供が口をあけて息をしている時は鼻が詰まっている場合が多いので、一つの判断基準にしてください。
また、目の痒みから、目元をこすったりする様子も手掛かりになります。
花粉症と風邪の見極め方法は?
鼻づまりの場合、花粉症ではなく風邪という可能性も想像できますよね。
花粉症と風邪の違いは、
- 熱が出ているか
- 喉の痛みがあるか
といった症状の差の他に、
- 室内に入ると楽になるか
という基準でも判断が可能です。
外、とりわけ花粉の飛散が濃いアウトドアのレジャーの時などに痒みを訴えるようであれば、花粉症の可能性は高いです。
いずれにせよ、大人と違い子供の花粉症では、合併症として様々な病気を同時に併発してしまう可能性もあるので、「もし花粉症かな?」と思ったら躊躇せず病院に連れて行くことが肝要です。
子供が花粉症に!薬はどうする?大人と同じ市販薬でいいの?
では、実際に子供が花粉症と分かった場合、薬はどうしたらよいのでしょうか。
一番望ましいのは、やはり病院できちんと診察を受け、症状にあった薬を処方してもらうことなのですが、とりあえず病院に行くまで症状をなんとかしたい!と思って市販の薬を使う場合もあるかと思います。
この時に気をつけなくてはいけないのが、大人と同じ市販薬をそのまま使用してはいけないという点です。
花粉症やアレルギーの薬の中には、大人が使用しても問題ない成分でも子供(とくに低年齢)が使用すると命にかかわる成分もあります。
ですから、花粉症の市販薬をお子さんに使うときは、きちんとその薬が「子供用」であるか確認してから使ってあげてください。そして、なるべく早めに病院へ連れて行ってあげてくださいね。
花粉症の子供を病院に連れていく時は何科を受診すべき?
「たぶん子供は花粉症だろうし、病院に行かないと」と思ったはいいものの、子供の場合、何科にかかればいいか悩んでしまいますよね。
花粉症の症状が出た場合、大人であれば多いのは耳鼻科です。症状に直接対応するような処置や薬を出してもらえることが多く、ダイレクトに花粉症の悩みに効くからです。
では、子供の花粉症の場合は何科へかかればいいのでしょうか?
候補としては、
- かかりつけの小児科・内科
- 耳鼻科や眼科(症状が出ている部位に合った方)
が挙げられます。
熱やそれ以外の症状も出ている場合は小児科がよいですが、鼻づまりや鼻の痒みや目の痒みのみの場合は耳鼻科・眼科のほうがより詳しく検査などを行ってくれます。
ですから、熱などがない一般的な花粉症のようであれば、子供でも耳鼻科や眼科にかかることがおすすめです。
最近の子供さんの場合、花粉症のみならず食物アレルギーやその他のアレルギーを併発していることもありますから、そういったものが疑われる場合は小児科のアレルギー科を探して受診するのも効果的と言えます。
まとめ
大人でも辛い花粉症に、子供がかかってしまうのは辛いことですが、発症した場合は長い付き合いになります。
早めに病院を受診し、適切な対処方法を教えてもらうようにしてくださいね。