自分の顔にあるほくろって、他人から見たら何でもないものでも自分にとっては大きなコンプレックスになりますよね。以前、友人と話をしている時に、彼女の目線の先って私のほくろなんじゃない?っていつも気になっていました。
一度など、すでにママになっている友人のお子さんに、「口の横にてんとう虫がとまっているよ?」と言われたこともあります^^;悪意のない子供の一言ですが、これ、結構凹みましたね。。。
ずっとそんな感じだったので、何とかしたいなと思って色々な方法を探し、結果的に思い切って皮膚科でほくろの除去を行いました。受けたのはオーソドックスな炭酸ガスレーザー治療です。
一度は自分でほくろの除去を行おうとクリームの情報なども集めたのですが、やはり下手に素人が行って傷跡が残ってしまうのだけは避けたかったので。
身体ならまだしも、顔のほくろの場合は信頼できるお医者さんがベストだと判断しました。
ただ、いざ皮膚科でほくろの除去をしてもらうと決めても、実際に病院に行くまでは分からないことだらけですごく不安だったのを覚えています。
- 値段はいくらくらいかかるのか?
- そもそも健康保険は使えるのか?
- レーザー治療を受けてるときに痛みはないのか?
- 治療後はどんな経緯で回復していくのか?
- 本当に傷跡や色素沈着は残らないのか?
- 手術後のテープや絆創膏はいつまで貼らなければならないのか?
- お化粧はいつからできるのか?
- 電気メスって聞いたことがあるけどレーザーや普通のメスとどう違うの?
などなど、実際にほくろ除去治療を受ける前は多くの???がありました。
今回はそんな過去の経験を踏まえ、私が実際に受けたほくろ除去の炭酸ガスレーザー治療についてまとめています。
実際に皮膚科で手術を受けるかどうか、迷われている方の判断材料にしていただければ幸いです。
1.ほくろの除去を皮膚科で行う場合の値段の相場
1-1.ほくろの除去に保険は効く?
1-2.ほくろの除去の値段は保険適用でも自由診療でも変わらない?
2.ほくろ除去後の経過は?
2-1.炭酸ガスレーザー治療直後~2,3日後
2-2.10日後
2-3.1か月後
2-4.3か月後
2-5.半年後
ほくろの除去を皮膚科で行う場合の値段の相場
自分でほくろ除去クリームなどを使うより、皮膚科で医師による治療を受けた方が効果が確実で安心ではあるものの、その分かかる費用も比べ物にならないくらい高いのでは?と思っていました。
でも、実際のところ、皮膚科や美容皮膚科の炭酸ガスレーザー治療でほくろの除去を行う場合の値段の相場は、1個5,000円~15,000円くらいで済みます。(大きさが1mm~2㎜くらいのもので)
ほくろ除去用のクリームも10,000円近くしますので、個人的には決して高い値段ではないんじゃないかなと感じます。
もっとも、厳密にはクリニックによってもかなり値段が異なりますし、ほくろの数や大きさによっても値段が変わってくる場合が多いです。一つの目安としていただければと思います。
ほくろの除去に保険は効く?
基本的な原則としては、美容目的のほくろ除去に保険は効きません。
保険が効くのは、ほくろが悪性である場合や日常生活に支障が出る場合などに限定されるというのが原則です。
また、保険がきく場合はメスによる切開手術に限られるという病院も多く、その場合レーザー治療を受ける時は自費になるケースが多いです。
ただし、実際にはこの原則は厳密には守られていないようです。どの様なほくろが保険適用で、どの様なほくろが保険適用外かという基準も、病院やクリニックによってまちまちのようですね。
現に、私の場合は炭酸ガスレーザー治療を保険適用で受けることができました。
なので、保険適用にこだわりたい方は受診前にその点をしっかりと確認された方がいいと思います。
ほくろの除去の値段は保険適用でも自由診療でも変わらない?
ただ、実際には同じ炭酸ガスレーザー治療を行っても保険診療と自由診療の金額にほとんど差がないというのが実情です。
この情報は実際に自費でレーザー治療を受けた友人に聞いたのですが、特に美容クリニックのほくろ除去の金額設定は自費でもかなり安く設定されているようです。
彼女が炭酸ガスレーザー治療を受けたのは有名な品川スキンクリニックだったのですが、HPで確認してみるとかかる費用は直径1㎜あたり4,860円と、私が保険適用で受けた皮膚科よりも安い設定になっています。
私が探したときは単純に「美容クリニック=値段も費用も高いに違いない」という固定概念があって、美容系の病院は最初から候補に入れてなかったのですが、実は結構安めの値段設定になっているところが多いようです。
このことを当時知らなかったのは、今から思うとかなりもったいことをしたなと感じてしまいますね^^;
ちなみに品川スキンクリニックの場合、炭酸ガスレーザー治療は品川院・表参道院・新宿院・心斎橋院の限定のようですが、ほぼ同じ特徴を持った電気メスのほくろ除去手術は、系列の品川美容外科も含めて全国の院で受けることが可能です。(炭酸ガスレーザーと電気メスの違いについては後ほど触れます)
あまり保険適用にこだわらず、各院ごとに設定された値段をしっかりとチェックすることが大切かなと思います。
ほくろ除去後の経過は?
私が炭酸ガスレーザー治療を受けてほくろを除去した後に、どの様な経過をたどったのかを記しておきますね。
炭酸ガスレーザー治療とは?
ほくろの正体はメラニン色素を作り出す細胞が変化した母斑細胞と呼ばれるものですが、この母斑細胞を削り取るとのが炭酸ガスレーザーによる治療内容です。
メスによる切開と違って母斑細胞のみを削れるので傷跡が残りずらく、正常な細胞にダメージを与えないで済むという利点があるので、多くの病院で取り入れられている手術方法ですね。
通常、手術は局所麻酔をしてから行いますので、痛みなどは感じません。が、レーザーによって細胞を焼きながら削り取るため、焦げたようなにおいがします。「あ、焼いてるんだな」というのが実感できます^^;
ただ、手術自体は本当にすぐ終わってしまいます。ほくろの個数にもよるのかもしれませんが、私の場合は5分もかかってなかったんじゃないかなと思います。
炭酸ガスレーザー治療直後~2,3日後
炭酸ガスレーザー治療の直後は、患部に穴が開いたような状態になります。文字通り穴です。それまでほくろがあった部分がくりぬかれた形状になっています。
表皮を削るため、その後2,3日はかさぶたも出来ずにいわゆる赤むけの状態です(^^;
皮膚科でもらった軟膏を塗り、絆創膏を貼って過ごします。
10日後
3日位経過すると、薄いかさぶたが出来てきました。そしてそのかさぶたが取れるのが、大体10日が経過したくらい。
かさぶたがはがれた後も、皮膚の色は赤い状態で凹みが目立っていました。このころまで、皮膚科で貰った軟膏を塗り、絆創膏で蓋をして過ごしました。
この頃からメイクOKになります。それと、日焼け止めは必須です。日焼けをきちんとしないと、紫外線がダイレクトに降り注いでしまうのであらたな色素沈着が起こりやすくなります。
1か月後
1か月が経過した頃には、赤み・凹みともにだいぶ改善してきて、周囲の皮膚よりも少し赤く、少し凹んでいる状態になりました。
自分的には、まだちょっと目立つかな、といった期間です。
3か月後
3か月が過ぎると、赤みはほぼなくなりましたが、凹みはまだ少し残っていました。実感としては、凹みよりも色合いが先に元に戻る感じですね。
やはり凹んだ部分が元に戻るには時間がかかるのだなと実感しました。
半年後
私の場合は大体半年くらいで、凹みも元に戻り、周りの皮膚とほぼ変わらない状態になりました。
そこからさらに半年くらい経つと、ほぼ完全に傷跡が消えた感じです。
ほくろを除去した時の跡は消える?残る?
私の場合、上記で説明したようにほくろを除去した後の傷跡は半年くらいでほぼ目立たなくなり、 1年後にはほぼ完全に消えました。
しかしこれは、ほくろの大きさや深さによっても変わってくるようです。
私の場合は比較的小さなほくろだったため(直径2mmくらい)、かなり綺麗に跡が消えてくれました。ですが、直径5mmを超えるほくろや深さのあるほくろの場合、ちょっとした古傷といったくらいに跡が残ることがあると一般的には言われています。
そもそも、ほくろ除去目的の炭酸ガスレーザーは、直径5mmまでのほくろが適用のため、それより大きい場合は数回に分けて照射をするなど跡が残るリスクが上がりますし、メスによるくり抜き手術を勧められる場合もあります。
もし、除去したいほくろが大きい場合は、そのあたりのリスクについて事前に担当の先生に確認しておきましょう。
電気メスと炭酸ガスレーザーの共通点と違い
私が受けたほくろ除去の手術方法は、先に説明した炭酸ガスレーザーという方法でしたが、似た方法に電気メスという方法があります。皮膚科やクリニックによっては、炭酸ガスレーザーではなく電気メスを取り入れているところも多いので、その違いと共通点について触れておきたいと思います。
まず、メスという言葉が入ると、一見通常の切開手術に近いのかなというイメージを持ちがちですが、電気メスによる手術は通常のメスを使った切開手術とは全く異なる方法です。
むしろ、電気メスは炭酸ガスレーザーとの共通点が多い手術方法と言えます。具体的な共通点は以下の通りです。
電気メスと炭酸ガスレーザーの共通点
傷口を糸で縫う必要がないので抜糸も不要ですし、出血も少なく回復も早いです。
電気メスと炭酸ガスレーザーの違い
では電気メスと炭酸ガスレーザーの違いは何かというと、組織を破壊する時の熱の加え方になります。
電気メスが電気エネルギーを熱に変換するという方法を取るのに対し、炭酸ガスレーザーは照射した赤外線の光が細胞内の水と反応する際に発生する熱を利用するという方法です。
このように熱の発生の仕方は違いますが、身体への負担などに関して大きな差はないため、どちらもほくろの除去に非常に良く利用されていますし、料金もほぼ同じくらいです。
実際、先ほど紹介した品川スキンクリニックと品川美容外科は、電気メスと炭酸ガスレーザーの両方を取り入れています。(電気メスに関してはスキンクリニックの方のHPには記載されていませんが、品川美容外科を含む全国ほぼすべての院で炭酸ガスレーザーと同じ直径1㎜あたり4,860円で実施していることを確認しました)
しかも、品川スキンクリニックと品川美容外科は同列の経営で、BMC会員という会員制度を取っているので、入会金500円を払うと料金が20%安くなります。つまり、直径1㎜あたり3,880円ということになるので、ほくろの面積が大きい方や数が多い方ほどお得になるということですね。
実際、ほとんどの方が複数のほくろを取っているらしいのですが、多い方でも総額で30,000円台で収まるケースがほとんどのようです。小さいほくろを1個か2個ならさらに安く済むわけですから、金額的にもほくろ除去用のクリームやジェルと変わらなくなってきます。
私自身、ほくろ除去用のクリームやジェルは成分や安全面に不安があったので顔のほくろには手を出しませんでしたが、費用面においても遜色ないとなると、どう考えても医師の手で除去してもらう方がコスパ的に優れているのではないかなと思います。
※ちなみに、試しに手の甲のほくろにジェルを塗って自分で取った写真がこちらです。
10か月くらい経過していますが、茶色い色素が残ってしまっている状態ですね。手の甲だから良いものの、顔にこんな跡が残ってしまうと思うとぞっとします。
仕上がりという点においてはやはり医師に任せる方が安心です。値段が変わらないならなおさら。
まあ、こういった美容クリニックや美容皮膚科は無料のカウンセリングが充実しているので、実際に手術を受ける受けないは別として、手術の方法や実際にかかる費用、仕上がりの感じ、個人的に不安に感じていることなどを実際にぶつけてみて、最終的に手術をするかどうかの判断材料にしてみるのも一つの方法かと思います。
ちなみに無料カウンセリングの申し込みはメールからも可能。大きなクリニックはHPが充実しているので、電話での予約がちょっと煩わしなと感じてしまう私の様なタイプにとっては、ありがたいポイントだったりします。
友人からは強引なセールスなどはないと聞いているので、話を聞いたうえで自分で行うか医師に任せるかを決めるのが、最終的に後悔しない方法だと思います。
まとめ
ほくろの除去にはそこまで高額な費用がかかるわけではないので、もしもコンプレックスを感じているのであれば、個人的には保険・自費を問わずにレーザー治療や電気メスを使ったほくろの除去手術を受けることをおすすめします。
皮膚科やクリニックの受診は一見ハードルが高いのですが、術後のアフターケアなども含めた安心感を得られるのはやはり大きなメリットですよね。
やる前に思っていたよりもずっと簡単な手術でしたし、本当にもっと早くやっておけばよかったと、そっちの意味で後悔したくらいです。気づいたら色々なことに前向きになっている自分がいますし、やはり長年のコンプレックスからの開放って大きいんだなということを実感しています。
いずれの方法を選ぶにしても、しっかり考えて、話を聞いて、納得したうえで選択してくださいね。