子供の虫歯予防の方法として、古くから行われているフッ素塗布。フッ素入りの歯磨き粉やデンタルケア用品も多く、耳にした事のある方も多いのではないでしょうか?
安全性を巡って議論も残るフッ素ですが、虫歯予防としての効果は非常に高いものがあります。
今回は、そんなフッ素塗布についてまとめました。
虫歯予防の一つの手段として検討してみてください。
子供の虫歯予防にフッ素塗布が有効な理由
虫歯予防にフッ素を歯に塗る目的は、歯の表面のコーティングにあります。
フッ素を歯に塗布すると、歯のエナメル質と結ぶつくことによって非常に硬い安定した物質に変わります。この安定した物質が膜となって、虫歯から歯を守ってくれるわけですね。
同様に歯をコーティングすることで虫歯を予防する方法にシーラントがありますが、シーラントが特殊なプラスチックを歯の表面の溝に埋め込むのに対し、フッ素は歯の表面全体に塗られます。
関連記事⇒子供の虫歯予防にシーラント 保険は?費用は?危険性はある?また、フッ素は歯の再石灰化も促進してくれるので、初期の虫歯に対しても効果を発揮します。
フッ素による子供の虫歯予防率と塗布回数
フッ素には上記のような利点がありますが、実際にはどれくらい虫歯を防いでくれるのでしょうか?
これは年間の塗布回数にもよりますが、年に4回ほどのフッ素塗布で40%程度の効果があると言われています。1度塗ったら終わりではなく、定期的な塗布を心がけましょう。
子供の虫歯予防のフッ素塗布に健康保険は使えるの?費用は?
子供の虫歯予防を目的としたフッ素塗布の場合、健康保険は残念ながら使用できません。
健康保険が使用できるのは、あくまで治療が目的の場合のみとなります。
今回のテーマは虫歯予防ですので、その場合は自費診療という形になります。気になる費用ですが、これは歯医者さんによって異なりますので、事前に問い合わせてみるのが良いと思います。
おおむね、500円~3,000円/1本あたりが相場の様ですね。
参考までに、下記に子供のフッ素塗布に健康保険が使用できる条件を記しておきます。
子供のフッ素塗布に保険が使える条件
- 13歳未満であること
- 歯医者さんで継続的な指導を受けていること
- 虫歯の数が多いこと
上記の条件を全て満たせば、お子さんのフッ素塗布に健康保険が使用できます。その際の費用は、3割負担で300円前後/1本です。
子供の虫歯予防のフッ素塗布の危険性は?
これまで説明してきたように、フッ素は定期的に塗布することで虫歯予防の効果を発揮します。一方で、フッ素の危険性については、昔から議論の的になっています。
WHOや日本政府はフッ素は有益という事を認めているのですが、専門機関の中にはフッ素の有毒性を主張するところもあり、現時点で完全な決着はついていません。
少しでも危険の可能性があるものは子供に使用したくないというスタンスであれば、他の方法を実践するのも一つの選択だと思います。
例えば、キシリトールやシーラント、虫歯菌を除去する歯磨き粉などです。
まとめ
フッ素の利点は全ての歯をコーティングできるという点にありますが、虫歯予防率は40%とそこまで絶対的な数字ではありません。
特に、奥歯などの子供の歯ブラシが届きにくい箇所に関して心配であれば、シーラントとの併用を検討しても良いと思います。
また、フッ素の安全面に不安がある方はフッ素に頼らずに、シーラントやキシリトール、ブリアン歯磨き粉などを上手く利用して子供の虫歯予防を実践していく方法もあります。そちらも検討してみてはいかがでしょうか。
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