子供の頃に奥歯の虫歯の神経を抜いたことが原因で、先日あやうく抜歯をするところでした。
関連記事⇒【CT画像あり】虫歯の神経を抜いた後に歯槽骨が溶けるという体験をしました最終的には歯を抜かずに済んだのですが、神経を抜いたことで起こった歯の根っこの炎症がひどかったため、歯の土台となる歯槽骨の吸収(溶けてしまうこと)がかなり進んだ状態になってしまっています。
歯は抜かずに済んだものの、歯の土台がここまで空洞だとかなり焦りますよね…^^;
私の場合は歯の根っこの炎症が原因で歯槽骨の吸収が起こりましたが、数としては歯周病が原因で歯の周りの部分の歯槽骨が吸収してしまうケースが多い様です。
いずれにしても、吸収して溶けてしまった歯槽骨を再生させることが出来るのか?というのは、私にとっても大きなテーマでした。
- 歯槽骨は自然に再生するものなのか?
- 歯槽骨再生療法にはどんな種類があるか?
- 歯槽骨再生療法を受ける場合の値段や保険適用について
上記の点について担当の歯医者さんにお話を伺ってきましたので、今回の記事でシェアさせていただきたいと思います。
歯槽骨を再生させることは可能なのか?自然に起こるものなのか?
まず、歯槽骨自体はある程度は自然に再生する可能があるということです。
それを聞いて、かなり安心する私^^;
ネットの情報などでは、歯槽骨の再生は自然には起こらないという意見で占められていますが、実際には長い年月をかけて多少の再生は起こるようです。(後ほど触れますが、実は私の場合、溶けた歯槽骨の領域に歯肉が入り込んでしまっているため、再生自体それほど期待できないということが後ほど判明しました…(泣))
ただし、自然に再生すると言っても完全に元の状態に戻るわけではないということですし、個人個人の歯槽骨の状況によっても期待できる再生範囲は異なるとのこと。ですので、基本的には歯医者さんに診察をしてもらい、意見を伺うのが間違いないと思います。
そして、炎症が再発した場合は当然ながら再生どころではなく、吸収がさらに進んでしまうので注意が必要です。
私の場合は歯の根っこからの吸収なので、最終的に歯にかぶせ物をしてしまうと、また中の状況が分からなくなってしまうというリスクがあります。そのため、予後はそれほど良くはないということで、いずれは抜歯しなければいけないだろうということでした。
それでも、今すぐの抜歯は免れたので、ひとまずは良しとしておこうかなと思います。
確実に再生を促すなら歯槽骨再生治療を受ける必要がある
少し話がそれましたが、本格的に歯槽骨を再生させたい場合は、歯槽骨再生治療を受ける必要があります。
いくら自然に再生すると言っても限度があり、元の状態まで戻るということはほぼ期待できないからです。
そして、現在行われている歯槽骨再生治療は以下の通りです。ほとんどの方は私と同じケースではなく、歯周病によって歯の周囲の歯槽骨が吸収してしまっている状態で再生をお考えだと思いますので、その観点からそれぞれの歯槽骨再生治療をご紹介したいと思います。
GTR法(歯周組織再生誘導法)
先ほど、歯槽骨は自然に再生する可能性があると書きましたが、それにはいくつか条件があり、その一つが「本来歯槽骨があった領域に歯肉(歯茎のことですね)が入り込んでいないこと」なんです。
歯槽骨が溶けてしまった領域に歯肉が入り込んでしまうと、歯肉が邪魔で歯槽骨が再生できなくなってしまうんですね。実は、私の奥歯の状態がまさにこの状態で、歯肉が入り込んでいるために歯槽骨の再生が期待できない状態になってしまっていました。
それを防ぐためにメンブレンと呼ばれる人工の膜で歯槽骨が吸収してしまった領域を多い、歯肉に邪魔されずに歯槽骨の再生を促すのがこのGTR法になります。
エムドゲイン法
GTR法が人工の膜で歯槽骨が再生するためのスペースを作るのに対して、エムドゲイン法はエムドゲインゲルと呼ばれる薬剤を使用して歯槽骨の再生を促す治療方法です。
この薬剤は特殊なたんぱく質から出来ていて、GTR法よりも再生スピードが速いのが特徴です。また、歯槽骨の再生を促すと同時に歯肉の侵入も防いでくれます。
手術自体もGTR法より簡単で再生の成功率も高いのですがすが、ゲル状の薬剤を使うため、再生する歯槽骨の量や形を管理しづらいという難点もあります。
骨移植法
GTR法もエムドゲイン法も優れた歯槽骨再生治療ではありますが、再生の度合いが十分でない場合は、口の中の他の部位の骨を移植するという方法を取ることが可能です。
他の手法と組み合わせて移植が行われることもあります。
歯槽骨再生治療の費用と保険について
GTR法(歯周組織再生誘導法)の費用と保険適用
保険適用を望む場合は、その旨を事前に歯医者さんに確認するようにしましょう。
エムドゲイン法の費用と保険について
骨移植法の費用と保険について
まとめ
ここまで歯槽骨の再生についてまとめてきましたが、なるべく早いタイミングで手を打たないと、私の様に歯槽骨が溶けた部分に歯肉が入り込み、歯槽骨の再生そのものが困難になってしまうので注意が必要です。
私の場合、おそらくあと数年ないし十数年といった期間が今回問題となった奥歯の寿命でしょうから、その後にはインプラントを検討しています。
インプラントを行うということは歯槽骨の再生は不可欠ですので、おそらく歯肉の除去と歯槽骨の再生を長い期間をかけて行い、その上でのインプラント挿入という流れになると思います。
ある意味、問題の先送りをした感じになりますね^^;
もし、あなたの歯槽骨が容易に再生可能であるならば、歯肉が入り込まないうちに何らかの再生療法を受けられることをおすすめします。そうすることで、歯を抜歯せずに長持ちさせることが可能となるはずです。
もちろん、歯周病や虫歯を進行させないことが大前提です。
まずは、すでに炎症を起こしている部分は徹底的に治療を行いましょう。そのうえで、歯磨き粉を工夫したり、ブラッシングの仕方をきちんと教わったりしながら新たな歯槽骨の吸収を起こさないための予防を行うことが大切です。
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