睡眠時無呼吸症候群の治療法として最も有名なCPAP(シーパップ)。機械によって圧力をかけた空気を、鼻に装着したマスクから送り込むという治療法で大きな効果を期待できます。
しかし、CPAPを受けるためには検査で睡眠時無呼吸症候群と診断されるだけの数値が必要となるので、単にいびきがうるさい、少し無呼吸気味で低酸素状態にあるというくらいでは治療を受けることができません。
私もいびきをかいていましたし、その影響か日中の眠気も悩みの種だったのですが、検査の結果、睡眠時無呼吸症候群と診断できるほどの数値ではないということで、CPAP治療を受けることは出来ませんでした。
結局、喉のレーザー手術とサプリメントの併用でいびきはかなり改善されましたが、当時はCPAPの個人輸入も検討していました。
同じように、CPAPを受けたいけれども受けられない、現在、医療機関からのレンタルで治療しているが、月に一度の通院も面倒なのでいっそ購入してしまいといった希望を持たれている方向けに、当時調べた情報をシェアしておきたいと思います。
今回は、
- CPAPの個人輸入と医師の処方せ院の関係
- CPAPを個人輸入する場合の価格
- CPAPを個人輸入する場合の税関
といった内容でまとめています。
参考にしていただければ幸いです。
CPAPの個人輸入は処方箋なしでも可能?
結論から言うと、CPAPの個人輸入を合法的に行うには、以下4つの書類のうち最低1つが必要となります。
- 医師の診断書
- 医師の処方箋
- CPAP使用同意書(レンタル会社より)
- 保守点検書(レンタル会社より)
つまり、CPAPを個人輸入するためには、少なくとも睡眠時無呼吸症候群と診断される必要があるということです。ですので、現実的にCPAPを個人輸入できる方は、すでに国内の医療機関でCPAP治療を受けていて、レンタルから個人輸入による購入に切り替える方に限定されるというわけですね。
中には、上記の書類が無くてもCPAPの販売や輸入代行手続きを行う業者もいる様ですが、法律上は禁止されています。
私がCPAPの個人輸入を断念した理由もここにあります。睡眠時無呼吸症候群と診断されなかったが、いびきを治したい、質の高い睡眠を手に入れたいという方は、私が実行した以下の方法を参考にしてください。
CPAPを個人輸入する場合の価格は?
では、睡眠時無呼吸症候群の診断を受けている方がCPAPを個人輸入する場合の価格はどれくらいになるのでしょうか?
CPAPといっても製品の種類は様々で、呼気減圧機能(息を吐く時に苦しくない様、空気の圧力を下げる機能)の有無によっても値段は変わります。
また、海外の販売店から個人輸入を自分で行うか、輸入代行業者を通すかでも価格が変わってきます。輸入代行業者を通すと、当然手数料がかかります。
価格の目安としては、個人輸入の場合は本体価格が5万円前後(機種によります)。輸入代行業者を通すとそこに5万円~10万円くらいの手数料が加わります。かなり高い手数料に感じますが、アフターケアとしてのサポートや修理の窓口対応など、購入後も頼れる存在になるため不安な方は輸入代行業者を利用すると良いでしょう。
ちなみに、輸入代行業者のHPには法律上の関係で価格が明示されていません。あくまで発注者はあなたで、その手続きを代行するというスタイルのためです。
手数料を含めた詳細な価格は、各輸入代行業者に直接問い合わせをすることで確認が可能です。
CPAPを国内の医療機関でレンタル使用する場合の価格は?
いわゆる、普通にCPAPを国内で使用するパターンですね。
CPAPの使用には健康保険が適用されるので、3割負担の方で1か月あたりの費用は約4,500円ほどです。
だいたい1年くらいの継続使用で、費用面においては個人輸入とレンタルが同額くらいになる感じです。
レンタルの場合は、機械のレンタル代金に加えて月に1度の通院が必要になる点も注意しておきましょう。
CPAPを個人輸入すると税関で止められる?
CPAPの個人輸入や輸入代行業者の利用時に最も多いトラブルは、輸入した機械が税関に保留されてしまうというケースです。一度に複数台を購入したり、法人名義での受け取りをしたりすると、国内での転売を疑われて保留されることが多いようです。
ただし、普通に個人で1台だけ購入しても税関を通らないこともありますので、もしも税関で保留されてしまった場合は、以下の書類を提出して機械を受け取りましょう。
- 薬監証明(輸入したものが薬事法に違反していないことを証明する書類)
- 商品説明書
- 税関から送られてきた葉書
そして、薬監証明を取得するには、以下の書類を厚生労働省に提出します。
- 処方箋(診断書)のコピー
- 輸入報告書2通
- 商品説明書
- 税関から送られてきた葉書のコピー
- 返信用の封筒(82円分の切手を貼っておく)
まとめ
現在の制度上、CPAPを気軽に購入して利用するというのはなかなか難しいですね。個人的には、もう少し敷居が下がってくれればなと思います^^;
いずれにしても、睡眠時無呼吸症候群と診断されなければレンタルでの治療も個人輸入も不可能ですので、興味のある方は医師の診察・検査を受けるところから始めてくださいね。
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