リラックスドリンク、リラクゼーションドリンクというジャンルの次世代ドリンクたちをご存知ですか?
「リラックス」「安らぎ」、そしてゆったり休んで「明日につながる何かをインスパイアレーションをGET!?」の方がずっと必要で大切なのではないか?
といった画期的なコンセプトのドリンクが、最近いくつも発売されているんです。
今回は、実際に飲んでみた感想や、エナジードリンクと比べてどんな点が違うのかといった点を中心に、リラクゼーションドリンクについてまとめていきたいと思います。
リラクゼーションドリンクとは?
ストレス社会でいつもイライラ、情報過多な時代に振り回されて大混乱、という落ち着かない毎日に必要なものってなんだろう?という疑問から発案された、新ジャンルのドリンクのことです。
マインドフルネスの概念に近いドリンク
マインドフルネスという言葉を最近よく聞きませんか?
いつもいつも過度な興奮状態でいるよりも、落ち着いてリラックスした状態の方がいいパフォーマンスができると、スポーツやビジネスの世界で話題の概念です。
このマインドフルネスという概念と、リラクゼーションドリンクのコンセプトは親和性がかなり高いです。
実際、海外では「リラックス」という言葉に多くの人が心惹かれることを見越して、クラウドファウンディングで資金を集めて発売につながったリラクセーションドリンクもあるほどです。
そんなに共感を集めるということは、やはり日本人だけでなく世界中で皆さんそれぞれ疲れているんですね^^;
そしてリラックスを欲していることが伺えます^^;
そんな現代人のニーズに応え、疲れすぎた身体と心に大切な「リラックス」を与えてくれる飲み物、それがリラックスドリンクです。
リラクゼーションドリンクに期待できる効果
飲むと落ち着くというコンセプトのリラックスドリンク、リラクゼーション飲料の市場は、アメリカで急成長しています。
2010年頃からどんどんと市場が拡大し始め、毎年約30%ずつの割合で成長するというものすごいジャンルになりました。
そしてついに2014年、市場規模はついに約185億円に!!
今では約450種類のリラクゼーションドリンクが売られているそうです。
アメリカの皆さんがものすごくリラックスを欲しているということが、痛いほど伝わってきます^^;
リラクゼーションドリンクに含まれる成分
リラクゼーションドリンクには有効成分として、鎮静効果や睡眠誘導効果のあるテアニン・メラトニンなどが含まれています。
※日本で売られているものにはメラトニンは含まれていません。
テアニン
テアニンは、数多く存在するリラクゼーションドリンクのほとんどに含まれている成分です。
お茶の旨味に関する成分でもあり、興奮を鎮めて緊張を和らげ、心身をリラックスさせる働きを持っています。
またテアニンが脳内に入ることによって、神経伝達物質のドーパミンやセロトニンの濃度が変化し、記憶力や集中力を高めてくれる効果が期待できます。
※テアニンに関しては、こちらの記事でも詳しくまとめています。
関連記事⇒テアニンの効果は睡眠だけじゃない!昼間の集中力アップにも有効メラトニン
メラトニンはホルモンの一種で、入眠効果が期待出来る成分です。
睡眠を持続させる効果はあまりありませんが、疲れすぎてピリピリして寝付けない時に体内リズムをリセットして、スムーズな入眠に導いてくれるという大事な働きをしてくれます。
ただし、日本国内においてメラトニンはサプリメントとして認可されていない成分のため、日本で売られているリラクゼーションドリンクにメラトニンが含まれることはありません。
私たちの体内では、
という合成が行われるため、日本においてメラトニンの材料を摂取するには、アミノ酸であるトリプトファンを摂取する必要があります。
※メラトニンの体内合成については、こちらの記事が詳しいです。
関連記事⇒セロトニン不足と不眠の関係 サプリメントで補うことは可能?
自然な休息を自分で取るためのツール
上記で触れたような主な有効成分によって、
- イライラ、ピリピリ、トゲトゲ、ドキドキ、バキバキとした脳内の疲れを落ち着かせてくれ、
- 心も解放してリラックス状態につなげ、
- ゆっくりと身体と心を休めることにつながる。
というのがリラクゼーションドリンクに期待出来る効果です。
人間の自然な休息を助けてくれる、とてもシンプルでナチュラルな作用のドリンクですね。
限界をとっくに超えて疲れすぎている心と身体は、自然な休息を自力で取れなくなっていることが多々ありますので、リラクゼーションドリンクに多くの人が救いを求めるのもよくわかる気がしませんか?
シータ波のおかげで休みながら頭が冴える
また人間の脳は、リラックスした時の脳波「シータ波」が学習や記憶を形成し、脳内の同期を促します。
ONタイムに忙しく働いて受けたストレス、覚えるべきこと、失敗から学ぶべきことを、すっきりと消化して整理してくれるのは、脳が「シータ波」モードでいる時です。
つまりリラックスした状態でいる時間は、新しい情報をキャッチし、自分のものにして閃きにつなげるために欠かせないものと言えます。
ゆっくり休息して、明日もすっきり冴えた頭と心で仕事ができたら、良い成果も得られるような気がしてきますね。
リラックスドリンクをナチュラルローソンで買って飲んでみた!どんな味?
ここまで紹介してきたリラクゼーションドリンクに魅かれて、日本で手に入るものを探して飲んでみました。
試してみたのは、スウェーデン発『NOA RELAXTION』という商品です。
ストレスを軽減し、集中力を高める緑茶成分テアニンとリラックスを促す効果が高いことで知られるレモンバーム(別名:メリッサ)が入った、とても綺麗なボトルのドリンクです。
先ほどチラリと紹介した、クラウドファウンディングで共感と資金を集めて発売までたどり着いたという、なんだか色々最先端(?)な商品です。
なんでも4日間で100万ドルを集めたらしく、世界中の人々待望のドリンクのようです。
フレーバーや味、飲んでみた感想について
フレーバーは以下の3つ。
- ブルーベリー&バーチサッブ(シラカバエキス)
- ワイルドアップル&グーズベリー
- エルダーフラワー&ルバーブ
ナチュラルローソンで購入できます。
味は3つのフレーバー共通で、ボトルの見た目通りの爽やかでスッキリとした飲み心地です。
お花やフルーツのエキスとフレーバーウォーターに、ほんの少しハチミツを加えたかのような優しい味わいは、本当にホッとできました。(実際にはハチミツは入っていません)
主張しすぎないフルーツの良い香りが鼻からスーッと抜け、ほのかな甘さがトゲトゲした気持ちをマイルドにしてくれるような気がします。
個人的には、テアニンなどの有効成分の効果というよりも、こういった香りやフレーバーによるリラックス効果が大きかったように思えます。
この辺がサプリメントとは違って、リラクゼーションドリンク特有な感じがします。
男性でも抵抗なく飲めます
自然由来の成分なので本当に安心して飲むことができ、なんとなく「まぁいっか、そもそも何にイライラしてたんだっけ?」という気持ちになれるのは本当に嬉しいです。
ハーブティーやドライフルーツっぽい味がなんとなく苦手、、という方も抵抗なく飲めそうな商品と言えます。
実際に「ドライフルーツ入りパウンドケーキやパイナップル入りの料理、オレンジ味と乳製品が合わさった甘いものは絶対に食べられない!」というよくいるタイプの男性すすめてみたところ、ごくごく飲んでおりました。
そのくらいクセがなく、飲みやすい味と言えるでしょう。
「そう言われてもエルダーフラワーとか馴染みないし、思いっきり女子の飲み物でなんかクセがありそう、、」と思う方は、ぜひキンキンに冷やして飲んでみることをオススメします。
優しい甘い味にほっと癒されますよ^^
エナジードリンクとリラクゼーションドリンクの違いを比較
疲れた時に飲むドリンクとしてはエナジードリンクの方がメジャーだと思いますが、リラクゼーションドリンクはエナジードリンクとは正反対のカテゴリーだと言えます。
「疲れた毎日では色々ツラい、、」という悩みに対して、そこからどうやってなんとかするのか、という発想のコンセプトが正反対です。
エナジードリンクとリラクゼーションドリンクのコンセプトの違い
エナジードリンクのコンセプト
エナジードリンクは概ね、カフェインなどの作用で脳内を強制的にバキバキと覚醒させる目的のドリンクです。
「眠気を吹き飛ばして、もうひと頑張り!」「頑張ってやるぞ!今日中に終わらせるぞ!」「1発でいいからファイトをください、、」といった状況でエナジードリンクの力を借りる方がほとんどではないでしょうか?
疲れた自分をさらに奮い立たせ、今日をとにかく乗り切ろうというコンセプトものがほとんどです。
リラクゼーションドリンクのコンセプト
一方、リラクゼーションドリンクの場合は「リラックスできてる?」「落ち着けー!」「一息入れて閃きが降りてくるのを待とうぜ」といったコンセプトやキャッチコピーをよく耳にします。
実際、「CHILL OUT」というリラクゼーションドリンクがありますが、「CHILL OUT」とは「頭を冷やせ!!」「落ち着け!!」という意味のスラングです。
頑張れではなく落ち着け!!を促すドリンクとは、とても新鮮な感じがします^^
エナジードリンクとリラクゼーションドリンクの成分の違い
その他、エナジードリンクとリラクゼーションドリンクには成分にも大きな違いがみられます。
エナジードリンクの成分
エナジードリンクに含まれる成分の特徴は以下の通りです。
- 大量のカフェイン
- 大量の砂糖
- アミノ酸やビタミンも含まれているが、精製されていたり化学合成されたものが多い
主に心臓疾患のリスクと依存性の高いカフェインと、肥満の原因や血糖値の急上昇、うつ傾向や老化をリスクを高めてしまう砂糖がとにかく大量に含まれています。
しかも、飲みすぎると危険な成分を複数大量に配合している上に、なんとも病みつきになる味をしているため、より依存度が増す傾向にあるのです。
関連記事⇒エナジードリンクの飲み過ぎは危険!カフェインの量に注意リラクゼーションドリンクの成分
それに対してリラクゼーションドリンクに含まれる成分には、
- カフェインフリー
- 糖分は果汁
- 主な有効成分テアニンはお茶から抽出したもの
- その他配合されている成分も植物から抽出した自然由来のものが多い
という傾向があります。
できるだけ自然由来の成分を使い、人間の自然なリラックスを促そうという信念を感じる商品が多い印象です。
とてもスタイリッシュでかっこいいボトルのリラクゼーションドリンクですが、原料を全てオーガニックにこだわっていると謳っていたりして、なんだか嬉しくなってきます^^
まとめ
疲れすぎてツラく今日が乗り切れるか不安、やむにやまれずエナジードリンクについ手が伸びるという状況はどんな人にもあります。
でも時には発想を変えてリラクゼーションドリンクを試してみるというのも、自分自身にとって良い乗り切り方かもしれません。
リラクゼーションドリンクは薬ではないため、体にガツンと作用するような高い効果の成分は含まれていませんが、お茶やハーブ、フルーツなどの自然由来の成分が使われていることが多いので、とても安心して飲めるところも嬉しいポイントです。
1日のうちに一度でも「自分のためのリラックス時間」を取る習慣を、リラクゼーションドリンクで始めてみてはいかがでしょうか?