じめじめした季節に、畳を見てぎょっとなった経験はありませんか?
基本的に畳には防カビ処理が施されていますが、それでもきちんと対策をしないと湿気の多い季節にはカビが発生してしまいます。
今回は、発生してしまった畳のカビの除去方法からカビ発生防止のための予防法などを実体験を元にまとめてみました。
きちんと対策をして、カビのないすっきりした毎日を送りましょう!
畳のカビの除去方法
- 消毒用のエタノールを畳に霧吹きで吹きかけ、カビを殺菌する
- その場所を歯ブラシやタワシでこすり、カビを畳からはがす
- はがれ取れたカビを、掃除機で吸い取る
- 再度エタノールを吹き付け、乾いたタオルで乾拭きする
この手順でOKです。
ポイントは、カビをいきなり掃除機で吸わない事!
まずはエタノールで菌を殺してからにしましょう。そうしないとカビの胞子が部屋中に回ってしまいます。
カビのしみが残ってしまった場合は
薄めた漂白剤を使用すれば、カビの色素によるしみが落とせます。
漂白剤は掃除機でカビを吸い取った後に行い(上記3と4の間)、その後にエタノールをスプレーして乾いた雑巾で拭き取りましょう。
漂白剤の濃度が濃いと畳の色まで落ちてしまうので、2倍程度の希釈を目安に畳の角など目立たないところで試してから使用して下さい。
やってはいけない行為
- 水ぶき
- から拭き
- 叩く行為
水ぶきをすると、畳が水分をさらに吸い込んでしまいますし、逆にいきなりから拭きをすると、カビをこする事になりカビが畳の目の中に入ってしまいます。
また、カビの発生した畳を叩いてしまうと、カビの菌が飛び散って範囲が広がってしまいますので行わないように注意です。
畳のカビ徹底防止のための予防法
畳は、畳替えをして1年目が最もカビが生えやすく、2年、3年と経過するにつれて発生しにくくなります。
これは、新しい畳の表面が柔らかいため水分を吸いやすい性質があるためです。
ですので、特に畳替えをして1年目は、カビ防止のための予防法を徹底するようにしましょう。
それでは、具体的な畳のカビ防止方法です。
- エアコン、除湿機で除湿を行う(1日2時間ほどでも効果大)
- 洗濯物の部屋干しは避ける
- 扇風機で室内の空気を循環させる
- 掃除をこまめに行う(掃除機で)
- 定期的にエタノールで畳の表面を殺菌する
除湿と定期的な殺菌がポイントになります。
梅雨の時期の窓を開けての換気は却って逆効果になってしまうこともありますで、必ず晴れた日にのみ行いましょう。
畳のカビに重層とお酢は効くの?
ナチュラル派のお掃除アイテムとして、いまや重層とお酢はかなりメジャーな存在ですよね。
では、これらのアイテムは畳のカビの除去には有効なのでしょうか?
重層、お酢それぞれについてまとめました。
畳のカビに重層は有効?
まずは重層です。
重層はアルカリ性のため、畳に使用すると黄色く変色してしまうため注意が必要です!
ネットでは重層で畳のカビの除去が出来ますといった記事も見かけますが、正直お勧めできません。
重層は汚れは落とせますが実は殺菌効果はなく、その点からも畳のカビの除去には重層は不向きだと言わざるをえません。
畳のカビにお酢は有効?
では、もう一つのお酢はどうでしょうか?
お酢は重層と違い酸性で、殺菌効果があるため畳のカビにも有効です。
エタノールの代わりにお酢を畳に吹きかけて、同様の手順で除去しましょう。
お酢の利点は、漂白効果も兼ねていること。
殺菌と同時にシミや汚れに対するケアにもなりますので、カビの量や汚れ度合が軽度の場合はお酢一つですべてが解決してしまいます。
注意点すべきは、畳替えして半年以内の新しい畳の場合、変色をしてしまう可能性があるということです。
また、殺菌効果はエタノール、漂白効果は漂白剤がそれぞれお酢に勝りますので、お酢でカバーしきれない場合はエタノールと漂白剤を使用しましょう。
まとめ
畳のカビの除去は安い材料で実践できますが、そもそもカビを発生させないことが一番ですよね。
まずはカビの発生防止を心がけ、それでもできてしまったカビは今日紹介した方法で除去してしまいましょう。