暑い季節になると気になる、汗の問題。私たちは生きていくうえでどうしても汗はかきますし、むしろ汗はかかないと身体によくないものです。
ですが、そんな汗にも「良い汗」と「悪い汗」があるのをご存知でしょうか?
今回は、良い汗と悪い汗の違いや、チェック方法、悪い汗を改善して良い汗をかく方法についてまとめてみました。
良い汗と悪い汗の違いは何?
まずは、良い汗と悪い汗の違いについて見ていきましょう。
良い汗の特徴
良い汗の特徴には、以下のような事柄が挙げられます。
- 成分の割合は水分がほとんど
- 臭いがしない
- ベタついていない
- しょっぱい味がしない
ではなぜ、これらの特徴が良い汗であると言われているのでしょうか?
まず、人間が汗をかく際は、汗腺というところから汗をかきます。通常であれば、この汗腺は汗として出てくる成分をこす「網目」のような役割をはたすため、その機能が正常であれば汗の中に塩分・ミネラルなどがあまり溶け出しません。
ほとんどの塩分やミネラルは血液内に戻されるため、舐めても味のしない汗になるという仕組みです。
また、水分がほとんどのため蒸発もしやすく表皮に残りにくいことから、嫌な臭いもしないのです。
これが、「良い汗」です。
悪い汗の特徴
では一方の、悪い汗の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?悪い汗の特徴は、以下のとおりです。
- 水分以外にミネラル・塩分などが溶け出している
- 嫌な臭いがする
- べたつく
- 舐めるとしょっぱい
ご覧いただくと分かりますが、悪い汗の特徴は良い汗と逆になっています。
つまり、良い汗になるか悪い汗になるかの差というのは、汗腺がきちんと機能しているかどうかに左右されるということなのです。
なお、悪い汗をかきやすいと、汗が蒸発しにくいため熱中症にもなりやすいと言われています。
良い汗と悪い汗のチェックの仕方
では次に、良い汗と悪い汗のチェックの仕方について見ていきましょう。
一番わかりやすいのは、汗が出てきた時にこっそり舐めてみる方法です。味が濃ければ濃いほど、塩分が溶け出しているということになりますから、悪い汗に近いといえます。
舐めるのはちょっと…という人は、臭いをかいでみるのもいいと思います。ひどい匂いがするときはやはり悪い汗になっている可能性が高いので、改善が必要です。
チェックするのが面倒な場合は、かいた汗がべたついているかどうかだけを気にしていても、意外と分かります。
悪い汗をかいている場合は、特に身体から水分だけでなく塩分も奪われているため、良い汗をかいている人よりも気をつけて塩分を摂取するようにしてくださいね。
汗をかいている際には、思ったより塩分補充が重要です。
悪い汗を改善して良い汗をかく方法
最後に、悪い汗を改善して良い汗をかく方法について触れていきたいと思います。
ポイントは、汗腺の働きを活発化させるということです。
毎日でなくてもいいので、数日に一回は湯船に浸かるようにすると良いでしょう。
ちなみに、運動を習慣にしていない人などは汗のかきはじめが悪い汗になりやすいです。
しばらく続けていると嫌な臭いやベタつきのない汗に変わってきますので、根気よくやりましょう。
まとめ
良い汗と悪い汗を分けるのは、汗腺の働き次第ということが分かったと思います。
いくつか汗腺を活発化させるための方法を提案しましたが、要は普段からしっかりと汗をかく習慣をつけておくことが大切だということですね。
汗をかきたくないからと、汗をかかない生活を続けていると汗腺の働きが鈍り、結果的に悪い汗へとつながっていしまいます。
普段からしっかりと汗をかいて汗腺を活性化させ、良い汗をキープ出来るようにしていきましょう!^^