2014年の後半以降、マヌカハニーのブームが静かに続いています。
ジョコビッチの本やシリコンバレー式の本の中で紹介されたり、各種メディアで紹介されたりと、ニュージーランド産の特殊な蜂蜜に魅了されている方は多いのではないでしょうか。
私もここ1~2年、乾燥から喉を守るために愛用しています。
マヌカハニーは、ニュージーランドに生息するマヌカ(ギョリュウバイ)の花から採れた蜂蜜のみで構成されているので、とても量が少なく貴重です。
今回は、そんなマヌカハニーの8つの効果効能と、気になる副作用について改めてまとめていきたいと思います。
1.風邪・インフルエンザの予防に効果的
2.喉の痛みや咳が続くときにも効果的
3.肌への効果も!肌荒れ・ニキビを改善
4.虫歯や歯周病予防にも効果あり
5.鼻づまり・花粉症への効果
6.口内炎に対する効果
7.整腸作用による便秘の改善効果
8.抗菌作用による胃腸炎・ピロリ菌・ノロウィルスの予防効果
9.マヌカハニーの副作用について
9-1.マヌカハニーを食べてはいけない人
マヌカハニーは風邪・インフルエンザの予防に効果的
マヌカハニーは、優れた抗菌作用や殺菌作用を有しているため、風邪やインフルエンザウイルスに感染するのを、予防する効果が期待できます。
その理由は、マヌカハニーには蜂蜜で唯一、抗菌活性成分のメチルグリオキサール(MGO)が含まれているからです。
メチルグリオキサール(MGO)の殺菌作用
メチルグリオキサールは、体内の酵素では分解されませんし、熱や光にも強いので、とても強力な殺菌力を持っています。
普通の蜂蜜にも過酸化水素が含まれているため多少の殺菌成分が期待できますが、比較するとメチルグリオキサールの方が2倍の殺菌作用を持っているんです。
この殺菌作用・抗菌作用が、感染症の予防に効果を発揮してくれるというわけですね。
各種研究機関で効果が裏付けられている
マヌカハニーの持つインフルエンザの予防効果に関しては、2005年にシンガポールの研究機関が発表しています。
さらに2014年には、長崎大学の論文でもインフルエンザウイルスの増殖を抑制する働きがマヌカハニーにあると発表されています。
マヌカハニーは喉の痛みや咳が続くときにも効果的
上で触れたように、毎日マヌカハニーを食べることは風邪予防にとても有効ですが、風邪をひいてしまった後でもマヌカハニーが役立ちます。
マヌカハニーのメチルグリオキサールの強力な殺菌作用は、咳や喉の痛みなどにも効果が期待できるためです。
実際、スプーンにマヌカハニーを一さじ取って舐めているだけで、ひどかった喉の痛みが嘘のように解消したという口コミも多数あります。
メチルグリオキサールが喉に付着したウイルスを殺菌してくれる
疲れがたまった時などに喉にウイルスが付着すると、喉が炎症を起こして風邪を引き、痛みを引き起こします。
この時にマヌカハニーを舐めることで、その強力な殺菌力が喉に付着したウイルスを破壊してくれるため炎症が収まり、咳を止めてくれるんです。
また、私たちが咳をするのはウイルスから気管支を守る防御反応ですから、ウイルスが減ることで咳が軽減したりピタッと止まる場合もあります。
マヌカハニーの肌への効果!肌荒れ・ニキビを改善
マヌカハニーを肌に塗ることで、肌荒れやニキビを改善する効果が期待できます。
ニキビはアクネ菌が増殖して毛穴の中で炎症を起こしている状況ですが、これまで触れてきたようにマヌカハニーには優れた殺菌力があります。
アクネ菌を殺菌することで、ニキビの原因を取り除けるということですね。
美白も!?マヌカハニーの肌への効果はニキビ・肌荒れだけじゃない!
実はマヌカハニーには、抗菌作用を持つメチルグリオキサール以外にもシリンガ酸メチルという特有の抗酸化成分が含まれています。この成分は肌のハリやツヤ、美白といった、アンチエイジング全般に効果的な成分です。
実際にニュージーランドの先住民であるマオリ族は、紫外線などによる肌ダメージをマヌカハニーを使ってケアしていたそうですよ^^
直接肌に塗る以外にも洗顔やパックといった使用方法もありますし(高級エステなどでも利用されています)、マヌカハニーを配合した化粧品も発売されています。
関連記事⇒マヌカハニーには化粧品も!期待できる美容効果は?
マヌカハニーは虫歯や歯周病予防にも効果あり
実はマヌカハニーには、虫歯や歯周病に対する効果も期待できます。
私たちの歯が虫歯になってしまうメカニズムを確認すると、
- まずミュータンス菌に代表される虫歯菌が、砂糖を分解してネバネバしたグルカンと呼ばれる物質を作ります。
- このグルカンが歯の表面に張り付いて、細菌の塊であるプラークになります。
- そして、プラークの作り出す「酸」が、私たちの歯を溶かしてしまうのです。
これが、いわゆる虫歯のメカニズムです。
マヌカハニーが虫歯菌を殺菌してくれる
マヌカハニーの強い殺菌成分は、虫歯の大元であるミュータンス菌を殺菌し、虫歯になりにくい口内環境を作ります。
同様に、優れた殺菌成分で歯周病菌も抑えてくれます。
最近の研究では、歯周病は口の健康だけではなく、様々な病気の一因になるということも分かってきています。
マヌカハニーは、歯周病を予防することで間接的に糖尿病や脳梗塞、心臓血管疾患、アルツハイマー型認知症といった病気のリスク低減にも貢献してくれているということですね。
マヌカハニーの鼻づまり・花粉症への効果
マヌカハニーが健康に良いと日本でも知られるようになったのはここ数年のことで、実は花粉症に効くという専門機関の具体的なデータはまだありません。
しかし、何度も購入して愛用している方達の口コミや感想を見ると、鼻づまりや花粉症に効果があったという口コミが多いです。
これは、マヌカハニーが腸内の悪玉菌の活動の抑制や殺菌を行うことで、善玉菌を増やして腸内環境が整うことと大きな関係がありそうですね。
腸内環境が整うことで免疫力の向上が期待できますので、結果的に花粉症などのアレルギー症状が緩和されるという理屈です。
ただし、こういった体質改善を目的とした場合は数回食べただけで効果は得られませんので、継続的に摂取するように心がけましょう。なるべく空腹時に、ティースプーンで1日に2~3杯を舐めて摂取するのが目安です。
マヌカハニーで口内炎に対する効果
口の中は雑菌だらけですので、免疫力が低下している時などは口内炎ができやすくなりますよね。マヌカハニーは、この口内炎の炎症にも効果を発揮してくれます。
まず、マヌカハニーは虫歯予防や歯周病予防に使われるほどの殺菌力が高さによって、口の中を殺菌して炎症を沈めてくれます。
また、口内炎が起こる際にはビタミンB2やB6が不足しやすいのですが、マヌカハニーにはビタミンB群も豊富に含まれています。口内炎時に不足しがちな栄養素を補う役割も期待できるというわけですね。
「口内炎ができている時に甘いものなんて…」と思うかもしれませんが、虫歯の原因になる砂糖とはまるで性質が異なりますので、むしろ積極的に摂取したいアイテムです。
マヌカハニーの整腸作用で便秘を改善
マヌカハニーには整腸作用があるので、便秘や下痢を繰り返すような方にも効果が期待できます。
基本的な前提として、蜂蜜全般にはオリゴ糖が含まれています。そして、オリゴ糖には乳酸菌を増やすプレバイオティクスとしての役割があります。
それに加えて、マヌカハニーにはメチルグリオキサールが含まれるため、通常の蜂蜜よりも殺菌作用が強いです。
そのため、
- メチルグリオキサールで悪玉菌を死滅させながら
- オリゴ糖で善玉菌を増やす
という、他には例を見ないような相乗効果が期待できるんです。
腸内に悪玉菌が増えていると、慢性的に便秘や下痢を繰り返したりしますが、悪玉菌優位になっている腸内環境を善玉菌優位に変えていくことで、便秘や下痢をしにくい健康な消化器官に改善、維持する効果が期待できます。
また腸内環境を整えることで、間接的にではありますがメンタルの改善や免疫力が高まる効果も期待できます。
マヌカハニーの抗菌作用で胃腸炎・ピロリ菌・ノロウィルスを予防
繰り返しになりますが、マヌカハニーには優れた抗菌作用や殺菌作用があります。
この殺菌作用によって、胃がんや胃潰瘍になるリスクを高める胃の中のピロリ菌を駆除する効果があると言われています。
一般的にはピロリ菌の保菌者はお年寄りに多く、昔に比べると衛生環境が改善してきているため、若い方の保菌者は少ないと言われています。
ですが、もし若くてもピロリ菌の検査を受けたことが無く、慢性的に胃痛や胃腸炎を起こしやすいといった場合は注意が必要です。
殺菌作用の効果で食中毒などの予防効果も
ノロウィルスは感染力が非常に強く、激しい下痢や嘔吐を繰り返す怖いウイルスです。
このウイルスにもマヌカハニーの殺菌力は有効で、「マヌカハニーを食べる習慣があると周囲の人が全員ノロウィルスの症状を起こしても、自分は症状が出ない」という口コミをよく耳にします。
また、同様に大腸菌やO-157、サルモネラ菌などを殺菌する効果もあるため、全般的に食中毒を引き起こしにくくなるといった効果も期待できます。
インフルエンザが流行ったり喉が乾燥したりする冬だけでなく、食中毒を起こしやすい夏場もしっかり活躍してくれますね。
マヌカハニーの副作用について
さて、ここまでマヌカハニーに期待できる効果について、8つの切り口からまとめてきました。
マヌカハニーは、原産地であるニュージーランドでは病院で処方されるお薬にも用いられているほど高い効果が期待できる食べ物ですが、副作用についてはどうなのでしょうか?
効果が高い分副作用も心配ですが、結論から言うと普通に摂取する限りは副作用を心配する必要はありません。
1日に小さじ4杯までなら健康被害が出なかったという実験結果も
ニュージーランドで行われた治験では、基本的に1日小さじ1杯を4回の摂取であれば、4週間連続しても健康被害が出なかったとの報告があります。
それ以上食べるのが問題ということではなく、治験では1日小さじ4杯だったというデータです。
ですから、ほとんどの方は副作用の心配をしなくて大丈夫だと思います。
「ほとんど」という表現を使ったのは、中にはマヌカハニーを食べてはいけない人も存在するからです。
マヌカハニーを食べてはいけない人とは?
マヌカハニーは、一般的には高い効果が得られて副作用が無いという素晴らしい食べ物ですが、以下の2つに該当する場合は食べてはいけません。
1歳未満の赤ちゃん
マヌカハニーに限らず、蜂蜜は1歳未満の赤ちゃんには摂取させてはいけません。妊娠が分かった際にもらう母子手帳にも、満1歳まで蜂蜜を摂取させてはいけないという記載があります。
これは、1歳未満の赤ちゃんには大人のような強力な胃酸を分泌する機能がなく、腸内細菌も不十分な状態だからです。
最近のニュースでも、赤ちゃんにジュースに混ぜた蜂蜜を毎日与えた結果、不幸な結果となってしまった例がありました。
大手レシピサイトでも離乳食に蜂蜜を使ったレシピが投稿されている場合もあるので、うっかり鵜呑みにしないように注意しましょう。
蜂アレルギーを持っている人も要注意
大人であっても、蜂に関する何らかのアレルギーを引き起こしたことのある方は注意が必要です。
少量から始めたりアレルギー持っていて、かかりつけの病院があるのであれば、相談してみることをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こうしてまとめてみると、マヌカハニーは自然の食物でありながら、万能薬的な働きが期待できることが分かるかと思います。
ただし、実は市販されているマヌカハニーの品質はピンからキリまで千差万別で、中には偽物も出回ったりしています。
では一体どのようにマヌカハニーを選べばいいのか??といった点に関しては、こちらの記事でまとめています!
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