あなたは毎日のスキンケアを行う際に、化粧水をコットンで付けていますか?それとも手で付けていますか?
もしかしたら、コットンを使って化粧水をつけた方が肌に優しく、有効成分も肌に浸透していくイメージを持たれているかもしれません。
でも実は、コットンを使ったスキンケアにはデメリットが多いんです。
今回は、そのあたりのことについて掘り下げてみました。
1.化粧水をコットンで付ける最大のデメリットは肌摩擦
1-1.肌摩擦が原因で起こる3つの肌トラブル
2.化粧水をコットンで付けることで得られる効果は浸透力と言われているが…
2-1.コットンの使い方と注意点
2-2.そもそも化粧水は肌に浸透させるものではない
2-3.化粧水を手で付ける場合もハンドプレスは必要ない
3.肌摩擦に考慮するならフルラインナップよりもオールインワン
3-1.肌摩擦ダメージを軽減する敏感肌処方のオールインワンジェル
化粧水をコットンで付ける最大のデメリットは肌摩擦
「肌摩擦」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
実は私たちの肌は、「スキンケアなどでこすられる度に起こる摩擦」が刺激となり、ダメージを受けることがあるんです。
- 手と肌の摩擦
- コットン繊維と肌の摩擦
- 顔を拭く際のタオルの繊維との摩擦
これらはすべて肌摩擦です。
特にコットンに関しては、「化粧水をなるべく肌にしみこませたい!」という気持ちが強く働くため肌摩擦が想像以上に大きくなり、一生懸命ケアをすればするほど肌にとって良くない状態を引き起こす原因になりかねません。
肌摩擦が原因で起こる3つの肌トラブル
では、具体的に肌摩擦が引き起こす肌のトラブルにはどんなものがあるのでしょうか?
代表的なものとしては、
- シミ(メラニン色素の沈着)
- 角質肥厚
- 乾燥
があります。
シミ(メラニン色素の定着)
シミの正体はメラニン色素です。
「メラニン色素=日焼け」とうイメージを持ちやすいですが、実は日焼けはメラニン色素を発生させる原因の一つでしかありません。
そもそもメラニン色素は外部の刺激から肌を守るために作られるため、肌摩擦による刺激もメラニン色素発生の原因になるんです。
毎日何度も肌摩擦が起こると、ターンオーバーによるメラニン色素の除去が追い付かなくなり、やがて色素が沈着してシミとなります。
角質肥厚
角質肥厚とは、肌がガサガサして角質層が厚くなった状態です。
やはり外部からの刺激を受け続けることで、皮膚は厚みを帯びて硬くなります。分かりやすいのが、足にできるタコや魚の目、手にできるペンだこなどですね。
もちろん顔の場合はそこまで局所的に厚くなることはありませんが、原理は同じです。
角質も肌のターンオーバーによって自然と剥がれ落ちるものですが、それを上回るスピードで刺激が加わると、顔の表面がガサガサと厚みを帯びてきます。
こうなってくると、キメの細かい肌ははるか遠くに行ってしまいます><
乾燥
角質肥厚とセットで起こりやすいのが、乾燥です。
本来、角質層には水分を保持する機能や外部の刺激から肌を守るバリア機能が備わっていますが、肌摩擦が起こることで角質層が傷つき、保水機能やバリア機能が低下してしまいます。
乾燥肌の最大の原因は肌摩擦と言われているくらいですので、保水ケアを一生懸命行っているのにむしろ乾燥してしまうという方は一度肌摩擦を疑ってみてください。
化粧水をコットンで付けることで得られる効果は浸透力と言われているが…
一般的には、パッティングやコットンパックを行うと化粧水の成分の肌への浸透力が上がると言われています。
まずは、有効成分の浸透力を高めて保水力を上げる(と言われている)コットンの使い方を確認しておきましょう。
コットンの使い方と注意点
スキンケア時のコットンの使い方には、いくつか方法があります。
普通につける場合
普通にコットンに化粧水を含ませて、肌を滑らせるように使う方法ですね。
資生堂が解説している動画が分かりやすいです。
- 中指と薬指の2本がけにして広い面をキープする
- 500円玉よりも少し大きめに化粧水をコットンにつける
- 顔の丸みに合わせて、滑らせるようにコットンを動かしていく
動画を見ると滑らせるようにコットンを動かすと解説されていますが、この時点でかなり肌摩擦が起こっている可能性があります。
実際に行う際は、肌にコットンを押し付けないように注意しながら行うようにしましょう。
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パッティングの方法と注意点
パッティングする際は、無意識のうちに力が入ってしまいがちなので要注意です。
- 化粧水をしっかりコットンに含ませる
- 叩くのではなく、置く意識でパッティングを行う
- 1か所5回を限度とする
コットンに化粧水を含ませてパッティングする際も、パシャパシャと音が出るほど強くはたたかないように気を付けましょう。
軽くコットンを「置く」くらいに抑えて、肌への刺激を最小限にするように配慮しながら行うようにしてください。
コットンパックの方法と注意点
化粧水をより浸透させる目的で、コットンパックを検討している方も多いですよね。
基本的なやり方と注意事項をまとめておきたいと思います。
- コットンがひたひたになるくらいまで化粧水をしみこませる
- しみこませたコットンを裂いて、皺ができないように顔に貼る
- コットンが乾く前にはがす
コットンが乾いてからもパックをしたままにしておくと、肌の水分を逆に吸い取られてしまいますので要注意。必ず乾く前に終了するようにします。
そもそも化粧水は肌に浸透させるものではない
さて、ここまで「化粧水を肌に浸透」させることを目的としたコットンの使い方やコットンを使ったパッティングやパックの仕方を紹介してきました。
ですが、私はこれらのケアを行っていません。
なぜならば、そもそも化粧水は無理に肌に浸透させるものではないと思っているからです。
無理やり浸透させるとバリア機能が低下する
私たちの肌には、外部の刺激から肌を守るバリア機能が備わっています。このバリア機能の働きで、そもそも化粧水をはじめとする化粧品は肌に浸透することはありません。
ですが、中には界面活性剤やアルコールを添加して、バリア機能をこじ開けるように有効成分を肌の内部に浸透させる化粧水があるのも事実です。
一見効果がありそうに聞こえますが、バリア機能をこじ開けるということは、本来のバリア機能の低下を意味します。
こういった化粧水でスキンケアをすると、付けた瞬間は肌がモチモチになった感じがしますが、バリア機能が低下しているため時間がたつと肌の水分は外に逃げ出し、外部からの刺激に敏感になって肌荒れを繰り返してしまうんです。
肌を健康にしたいなら、しみこませないこと!
健康的な肌になりたいなら、まず第一に考えるのはバリア機能を復活させること。
そのためには、肌に化粧水を浸透させるという概念を一度捨てなければいけません。
有効成分を肌に浸透させるのではなく、バリア機能を補助するような膜を皮膚の上に作ることが、本来のスキンケアの目的です。
私は肌断食を通してそのことに気づき、それ以降は肌への浸透をコンセプトにするスキンケア用品を避けるようになりました。
関連記事⇒肌断食体験談!経過と実施期間、ニキビと乾燥肌への効果は?多くの方がコットンを使うのは、化粧水の浸透が目的だと思いますが、そもそも化粧水は浸透させるべきではありません。
ですので、そもそもコットンを使う必要はないんです。前提が間違っているということです。
化粧水を手で付ける場合もハンドプレスは必要ない
上に書いた理由で、私としては化粧水を浸透させるためにコットンを使用することに反対の立場です。
同時に、化粧水を浸透させる目的でのハンドプレスも必要ないと考えています。
むしろ、浸透させようという意識が強すぎて押す圧力も強くなり、結果的に肌摩擦を起こしてしまう弊害の方が大きいと思います。
その際も、なるべく圧力をかけず、肌摩擦に注意するように行いましょう。
今の自分の肌の状態を見極めて、
- 健康なのでリンパマッサージ・小顔マッサージを行うのか
- 肌の状態が良くないので刺激を最小限に抑えるのか
を判断するのが、肌トラブル回避のポイントです。
肌摩擦に考慮するならフルラインナップよりもオールインワン
肌摩擦という点を考慮に入れるなら、化粧水・乳液・美容液・クリームといったフルラインナップのスキンケア化粧品を使うよりも、オールインワンジェル1つでまとめてしまった方が、顔をこする回数を圧倒的に減らせます。
特に肌のコンディションが悪い時は外部からの刺激に敏感なので、そんな時ほどオールインワンジェルをうまく使って最小限度のスキンケアを行った方が良いです。
その方が、肌本来のバリア機能が回復して健康的な肌を手に入れられますし、バリア機能が回復することで結果的に肌の保水力も回復します。
肌摩擦ダメージを軽減する敏感肌処方のオールインワンジェル
私がメディプラスゲルを使ったきっかけは日焼け後の肌に低刺激のスキンケア用品を使いたかったからなのですが、実際に使ってみて、コンセプトにも使用感にもとても惹かれました。
関連記事⇒メディプラスゲルを使った口コミ!夏の日焼けと冬の乾燥への効果は?オールインワンジェルなのでお手入れがとても楽ですし、何よりコスパがかなり良いです。
コットンを使ってのしっかりケアよりも、こういったオールインワンジェルを使っての(考えようによっては)横着ケアの方が肌に優しいというのは皮肉な感じがしますが、色んなものを節約できるのでとてもおすすめの方法です。
メディプラスゲル以外にも、トリニティーライン、フィトリフト、ローヤルゼリーもっちりジェル、モイストゲルプラスといったオールインワンジェルは人気ですね。
しっかりケアからシンプルケアに切り替えるのって勇気がいりますが、「これでいいんだ」って実感できると、もう戻れなくなりますよ^^;
公式⇒メディプラスゲル公式HP
まとめ
化粧水を「浸透」させるためにはコットンがいいのか?手がいいのか?という点で悩まれる方は多いですが、そもそも化粧水は肌に浸透させてはいけないということに気づいている方はまだまだ少ないと思います。
今回の記事が、その前提部分を考えるきっかけになったら嬉しいです。