赤ちゃんのアトピーは保湿スキンケアで予防可能!リスクを3割減らす方法は?

子供のアトピー性皮膚炎は、乳幼児期からの適切なケアで発症リスクを3割も減らせることをご存知でしょうか?

そして、アトピー性皮膚炎を予防することで、その後の食物アレルギーリスクも減らせる可能性があるんです。

これらの研究結果は、2014年に国立成育医療研究センターから発表されている事実です。

https://www.ncchd.go.jp/press/2014/topic141001-1.html

お子さんの皮膚を守るためにも、その後の食物アレルギーを防ぐためにも、早め早めの対策がポイントになります。

今回は、子供のアトピーリスクを3割減らすための保湿スキンケアの重要性についてまとめてみました。

1.赤ちゃんのアトピーの原因は?
1-1.アトピー性皮膚炎はアレルギー反応の一種
1-2.外部刺激が赤ちゃんのアトピー性皮膚炎を引き起こす
1-3.乾燥やバリア機能といった肌の状態が下がると刺激に敏感になる

2.乳幼児のアトピー性皮膚炎が食物アレルギーを招く?

3.新生児期の保湿スキンケアでアトピーの発症リスクが3割減!
3-1.これまで、子供のアレルギー予防は妊婦の食事制限がメインでしたが…

4.赤ちゃんの保湿化粧水は低刺激のものを
5-1.天然成分98%でバリア機能を補う潤静(うるしず)

5.赤ちゃんの保湿はいつから行うべきか?

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赤ちゃんのアトピーの原因は?

アトピー性皮膚炎の原因は、何か1つが特定されているわけではありません。

複数の要因が絡み合った結果としてアトピーという形で表に出ているのですが、現在指摘されているものを挙げると以下の通りになります。

  • 両親がアレルギー体質
  • ペットやほこりに含まれる黄色ブドウ球菌
  • ダニやハウスダスト
  • 肌のバリア機能の低下
  • 肌の乾燥

アトピー性皮膚炎はアレルギー反応の一種

アトピー性皮膚炎は、花粉症や喘息といった症状と同様でアレルギー反応の一種です。

ですので、両親もしくはどちらかの親御さんにアレルギー性の病気があると、お子さんはアトピー性皮膚炎を発症しやすいです。

このような、アレルギー反応を起こしやすい体質のことを、アトピー素因と言います。

アトピー素因とは?

日本皮膚科学会では、以下のように定義されています。

1)家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー 性皮膚炎のうちのいずれか、あるいは複数の疾患)
または
2)IgE抗体を産生しやすい素因

本人や両親・兄弟といった家族がすでにアレルギー性の疾患(アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、ぜんそく、結膜炎など)を持っていて、免疫物質である「IgE抗体」を作りやすい体質である、という意味です。

アトピー素因は複数の遺伝子の組み合わせで決まるので必ず遺伝するというわけではないのですが、やはり家族にアレルギー持ちの方がいるとその確率は高まります。

外部刺激が赤ちゃんのアトピー性皮膚炎を引き起こす

アトピー素因を持っていなくても、赤ちゃんがアトピー性皮膚炎を発症することがあります。

食中毒の原因として有名な黄色ブドウ球菌(ペットやほこりの中などに多い)が赤ちゃんの皮膚に付着して発症することもありますし、ダニやハウスダストが付着して発症することもあります。

そういった外部刺激が赤ちゃんの敏感な肌を刺激することで、アトピー性皮膚炎になりうるということです。

うちの家族にアレルギー持ちはいないから、と安心するのではなく、そういった外部刺激から赤ちゃんの肌を守ってあげる意識を持ちましょう。

アトピー素因を持っているなら、なおさら注意が必要です。

乾燥やバリア機能といった肌の状態が下がると刺激に敏感になる

また、外部刺激に対する反応の出方は、肌の状態によって大きく異なります。

乾燥していたり、肌のコンディションが下がってバリア機能が低下すると、ちょっとした刺激に対しても皮膚は反応してしまいます。

赤ちゃんの肌はデリケートなのでバリア機能が低下しやすい

赤ちゃんの肌は大人と比べてデリケートなので、ちょっとしたことでバリア機能が低下しやすいです。

赤ちゃんの肌が大人よりもデリケートなのは、

  • 皮膚が薄く
  • 皮脂が少ない

からです。

また、赤ちゃんや子供は大人と比べて汗をかきやすいので、汗をかいた後のケアを間違ってしまうと乾燥を招いてバリア機能が低下します。

赤ちゃんの肌を健康に保つには、大人以上にデリケートなケアが必要だということですね。

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乳幼児のアトピー性皮膚炎が食物アレルギーを招く?

アトピー性皮膚炎を発症している時って、皮膚の下に免疫細胞が来て皮膚に付着した外部刺激物(アレルゲン)に対してアレルギー反応を起こしています。

参照URL:https://www.ncchd.go.jp/press/2014/topic141001-1.html

そして、この免疫細胞が体内にIgE抗体を産出し、その結果として今度は食物アレルギーを招いてしまいます

国立成育医療研究センターの研究で分かったことは、

  • 乳児期にアトピー性皮膚炎を発症した子どもは食物アレルギーなどの他のアレルギー疾患を発症するリスクが非常に高い

ということでした。

逆に言うと、アトピー性皮膚炎を発症しなければ(皮膚の下に免疫細胞が来てIgE抗体を産み出すという反応さえ起らなければ)、他の食物アレルギーを起こさずに済む可能性が非常に高いということです。

では、アトピー性皮膚炎を発症しないためにはどうすればいいのか。

その答えは、「保湿」です。

新生児期の保湿スキンケアでアトピーの発症リスクが3割減!

先ほどの国立成育医療研究センターの研究によると、新生児の段階で保湿スキンケアをすることにより、赤ちゃんのアトピーの発症リスクが3割も減ったという結果が出ました。

参照URL:https://www.ncchd.go.jp/press/2014/topic141001-1.html

つまり、赤ちゃんの頃から保湿スキンケアを行うことでアトピー性皮膚炎の予防が可能になり、アトピー性皮膚炎を予防することで食物アレルギーの予防につながる可能性があるということです。

この実験では「一日一回保湿剤を塗布」とあります。たったそれだけのケアでアトピーはもちろん将来的なアレルギーまで予防できるというは、これまでの常識を考えるとかなり画期的な実験結果と言えるのではないでしょうか。

これまで、子供のアレルギー予防は妊婦の食事制限がメインでしたが…

今まで子供のアレルギー予防といえば、妊婦の食事制限が主な試みでした。

アレルゲンとなる食物を妊婦時代から極力口にしないという方法ですが、この方法はあまり成果を出せていませんでした。

今後もまだまだ臨床試験は繰り返されると思いますが、今後は赤ちゃんの保湿ケアが、アトピーやアレルギー予防の主流になっていくかもしれませんね。

赤ちゃんの保湿化粧水は低刺激のものを

ひと言で保湿といっても、赤ちゃんの肌は大人と違ってかなりデリケートなため、赤ちゃんの肌に合わせて作られてた保湿剤を使用する必要があります。

  • 肌の刺激物となる添加物を極力排除している
  • 天然成分にこだわっている
  • 低下しやすいバリア機能を補う機能がある
  • 保湿成分がしっかりと含まれている

これらのポイントを意識して、赤ちゃん用の保湿剤を選ぶようにしましょう。

天然成分98%でバリア機能を補う潤静(うるしず)

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数ある赤ちゃん用保湿化粧水の中で、上で挙げた条件を満たすのが潤静(うるしず)です。

  • 10種類の添加物を排除
  • 成分の98%が天然成分

といった点は、赤ちゃん用化粧水であればどの製品も採用しているので目新しくはないのですが、潤静の場合はそれに加えて

  • 赤ちゃんのバリア機能を補いつつ保湿する成分

がしっかりと含まれている点がポイントです。

デリケートな肌のバリア機能を補いながら保湿

具体的な注目成分は、

  • 超高分子PGA(ポリグルタミン酸)
  • 3種類のセラミド

の2つです。

超高分子PGA(ポリグルタミン酸)はヒアルロン酸やコラーゲンよりも保湿力が強く、肌表面に膜を作ってくれるため水分の蒸発を防いでくれます

セラミドは角質層に含まれる保水成分ですので、化粧水で補ってあげることで肌の保水力が高まります

赤ちゃんの肌は大人の肌に比べてとても薄い構造なので、表皮層が薄くバリア機能が未熟です。保湿をしながら未熟なバリア機能を補ってあげることで、外部からの刺激にも強い状態をキープすることが可能になります。

生後1年まではアトピー以外の原因でも乳児湿疹が起きやすい

今回の記事では赤ちゃんのアトピー性皮膚炎についてまとめていますが、赤ちゃんの肌はデリケートなので、アトピー以外の原因でもあせもや湿疹、水ぶくれといった肌トラブルを起こしやすいです。

こういった赤ちゃんの皮膚に起こる湿疹全般を乳児湿疹と言いますが、生後1年くらいまでは顔だけでなく頭や背中、手足といった全身の皮膚に湿疹が起こりやすいです。(乳児湿疹のうち、「かゆみがある」「よくなったり悪くなったりを繰り返す」「アトピー素因を持つ」場合がアトピー性皮膚炎です)

それだけ、この時期の赤ちゃんの肌はデリケートでバリア機能が弱いんです。

だからこそ、この1番肌がデリケートな時期には、やはり機能と品質にこだわった保湿剤が必要だと思います。

潤静は通常の化粧水と比べると安くはありませんが、潤静にしか配合されていないバリア機能補充成分はやはり魅力です。

1本150ml入りで全身なら1か月・顔だけなら2か月使えますので、赤ちゃんの肌の状態を見ながら使い方を調整していきましょう。

公式潤静(うるしず)公式HPを確認する

赤ちゃんの保湿はいつから行うべきか?

赤ちゃんに対する保湿ケアの有効性が分かったところで、次に知りたいのは「いつから」こういったケアを行えばいいのか?ということではないでしょうか。

今回の実験結果を見ると、「新生児期から保湿剤を塗布」とあります。

一般的に新生児期というと生後4週目までの期間を表しますし、先ほどのグラフを見てもちょうど4週目辺りから保湿群とコントロール群のグラフが分かれ始めています。

従来では、生後2カ月までの赤ちゃんは皮脂分泌が盛んなので保湿ケアの必要性は言われていませんでしたが、実験結果を見る限りでは生後2週~4週くらいを目安に保湿のスキンケアを始める必要がありそうです。

まとめ

日本の子供の、実に1割以上がアトピー性皮膚炎を発症しています。

厚生労働省が行った調査によると、4か月児の発症率は12.8%、3歳児で13.2%と、子供の約10人に1人はアトピー性皮膚炎を経験していることになります。また、成人に達する大学生の発症率も8.2%を記録しました。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000111693.pdf

アトピー性皮膚炎や各種アレルギーが重症化すると、肌の湿疹や炎症を抑えるためにステロイド入りの軟膏薬を使用する必要が出てきます。

ステロイドの過剰な使用は副作用が起こりやすいため、出来れば避けたいところです。

お子さんの将来のリスクを少しでも減らしてあげるためにも、生後なるべく早い時期から、信頼できる保湿剤を使っての保湿ケアを始めてあげてください。

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