最近、天然オイルを上手に使って美容目的のスキンケアを行う方が増えてきました。
ミランダカーなどの海外セレブが愛用しているといった情報などもあり、美容目的として発売されるオイルの種類もかなり増えてきたように感じます。
※オイルの種類とそれぞれの特徴については、こちらの記事でまとめています。
関連記事⇒美容オイル19種類の効果を比較!目的別のおすすめはどれ?
私は敏感肌で市販の化粧品に含まれる合成界面活性剤や保存料が苦手のため、そういったものが含まれていない天然オイルをかなり愛用しています。
今回は、普段のスキンケアにオイルを使いこなしている私が、
- そもそも美容オイルとはどんなものなのか?
- 使用目的や使う順番など、美容オイルはどのように使えばいいのか?
といった、これからオイルを使う際に知っておきたい知識やポイントについてまとめてみました。
是非参考にしていただいて、毎日のスキンケアに美容オイルを取り入れていただければと思います!^^
1.美容オイルとは?
1-1.天然だから必ず安心というわけでは無いけれど…
1-2.オイル=ニキビの原因というのは昔の話!
1-3.美容オイルの使い道はたくさんある!
2.美容オイルの使い方①スキンケアに使う場合は目的によってタイミングや順番が異なる!
2-1.「保湿アイテム」として使う場合のタイミングや順番
2-2.有効成分を肌に届ける「ブースター」として使う場合のタイミングや順番
2-3.「クレンジング」目的に美容オイルを使う場合のタイミングや順番
3.美容オイルの使い方②ヘアケアとして使うと髪がツヤツヤに!
3-1.頭皮ディープクレンジング&オイルパックとして使う
3-2.シャンプーに混ぜて使う
3-3.洗い流さないトリートメントとして使う
4.美容オイルの使い方③ボディケア(全身保湿)やマッサージにも使える!
4-1.ボディクリームの代わりに使う
4-2.マッサージオイルとして使う
4-3.ネイルケア・ハンドケアとして使う
4-4.肘や膝のガサガサをケアするとっておきの裏技!!
美容オイルとは?
美容オイルとは、動植物から圧搾・抽出した天然オイルのことです。
通常、低温圧搾か化学的に抽出したオイルそのものを美容オイルと呼びます。
化粧品として販売されている美容オイルは、
- 「○○オイル」など一種類のオイルのみでできたもの
- 悩みや目的に応じて数種類のオイルをブレンドしたもの
の2種類に分類できます。
また、食用としてスーパーで売られているものでも、美容オイルとして使うことに向いているオイルもあります。
天然オイルなので、表示を見てもわかりづらい成分、石油由来の成分や合成界面活性剤などは通常含まれていません。ナチュラル志向の人にはとて嬉しいですね!!
天然だから必ず安心というわけでは無いけれど…
自然のままの栄養素や香りが素晴らしい天然の美容オイルは、酸化劣化対策の処理や精製がされていません。また、オイルの種類によってはアレルギーのリスクの高いものもあります。
そのため、天然成分のみだから絶対安心!と思い込むのは危険ですが、自然のままの成分を美容オイルとして活用できることのパワーはとても魅力的です。
- 化粧品としてお肌に塗る
- マッサージの際に使う
- 食品として余すことなく栄養を摂取する
など、活用法や応用の仕方は様々です。化粧品と食用のどちらにも使えるオイルもあり、ある意味経済的と言えるオイルもあります。
オイル=ニキビの原因というのは昔の話!
ひと昔前までは、『オイル(油分)=ニキビの原因!!』『油分は酸化しやすく、お肌を傷つけ劣化させる!!』という考えが根強く、オイルフリーの化粧品がもてはやされたこともありました。
夏場の湿気がひどい日本では、洗顔後にさっぱりとした使い心地のオイルフリー化粧品が人気です。
しかし、冬は一転乾燥に悩まされることになりますし、そもそも夏場もオフィスワーカーの人は特に空調による乾燥との戦いです。
さっぱりとした化粧品が好きな人でも、乾燥肌を放置すればシワ、くすみ、老化の原因になってしまいます。
そういった背景もあり、ハリウッドのセレブリティーや海外で活躍するモデルさんたちの、「良質なオイルを味方につけてキレイになる!!」といった考え方が受け入れられ始めたのでしょう。
『必須脂肪酸』『フィッシュオイル』『オメガ…脂肪酸』等のキーワードが浸透したことも、美容にオイル!!のきっかけの一つではないでしょうか。
美容オイルの使い道はたくさんある!
天然オイルを美容に使う場合、活用の仕方はたくさんあります。
- スキンケアの最後にフタの役割として、またはブースターとして洗顔後に
- 唇のガサガサや鼻の皮むけをなんとかしたい時に
- メイク落としのためにクレンジングオイルとして
- 全身の保湿ケアやマッサージに
- ハンドクリーム代わりに
- ネイルケアに
- シャンプー前に頭皮をディープクレンジングしたい時に
- オイルヘアパック
- 洗い流さないトリートメントとして
などなど、全身に活用できるマルチアイテムです。
ここからは、顔・髪(頭皮)・全身の3部位に分けて、具体的な美容オイルの使い方について掘り下げていきたいと思います!
美容オイルの使い方①スキンケアに使う場合は目的によってタイミングや順番が異なる!
スキンケアアイテムとして美容オイルを使用する場合、大きく分けて
- 保湿アイテム
- クレンジング
の2通りの用途に使用できます。
というかスキンケアの基本は、そもそもその2通りしかないですね…泡洗顔やダブル洗顔というプロセスもありますが…それだけマルチに使えるということです。。
「保湿アイテム」として使う場合のタイミングや順番
保湿アイテムとして美容オイルを使う場合は、
- 乳液やクリームの後
- もしくはその代わり
に美容オイルを使います。
タイミングとしては、化粧水や美容液の後に、潤わせたお肌から水分を逃がさないために美容オイルを使います。オイルの膜で蓋をするイメージですね。
オイルの種類によっては、ナイトクリームのようにビタミンなどの有効成分をお肌に届けてくれる働きが期待できます。
似たような性質を持つマルラオイルかアルガンオイルのどちらかを選べば間違いはないと思います。
リップクリーム替わりに使ってもOK!
唇のガサガサ皮むけがひどい時は、美容オイルを指にとってリップクリーム替わりにも使えます。
オイルをゆっくり唇に馴染ませながら、ボロボロ皮が剥けてきたらティッシュで優しく拭き取るという工程を何度が繰り返して馴染ませると、潤い唇への改善が期待できます。
リップクリーム替わりだけでなく、美容オイルは「ラップを小さく切って唇パック」というケアとも相性が良いです^^
ただし、お手入れ中にボロボロ浮いてきた皮を、ついつい乱暴に「ピッ」と取ってしまうと逆効果。唇の保湿ケアは、丁寧に行いましょう。
有効成分を肌に届ける「ブースター」として使う場合のタイミングや順番
美容オイルをブースターとして使用する、という活用法もあります。
※ブースターとは、有効成分を肌に届けやすくしてくれる働きのことです
お肌のコンディションは、化粧水などをスムーズに受け付けられないほど乾燥して皮むけがひどい…ということもありますよね。そんな時やスペシャルケアアイテムをしっかりお肌に届けたい時は、洗顔後にまずブースターアイテムを使用することもあるかと思います。
そして、洗顔直後のタイミングで使用することで、美容オイルにはそのブースターとしての働きも期待できるんです。
美容オイルのブースターとしての使い方
- 洗顔後、手のひらに伸ばした美容オイルをゆっくりお肌に押し付けし、ゆっくり馴染ませます
- その後ティッシュで押さえたり、化粧水を含ませたコットンでオイルを拭き取ったら、いつものケアに入ります
オイルを馴染ませる際、くるくるマッサージをするかどうかは、自分のお肌のコンディションと相談です。刺激は強すぎないようにしましょう。
また、テッカテカになるまでオイルを塗り込んだお肌は、化粧水や美容液を弾いてしまいがちです。ほんの少量使うか、優しく拭き取ってから次のケアに入る方が、ブースターとしての効果を発揮してくれます。
鼻の皮むけをなんとかしたい時にも、オイルを少量ずつゆっくり馴染ませてから時間を置き、化粧水を含ませたコットンで拭き取るという作戦が有効です。その後いつも通りのお手入れやメイクができるので、朝起きて鼻のあたまがボロボロなことに気がついてからでもなんとかなります。
「クレンジング」目的に美容オイルを使う場合のタイミングや順番
メイク落としの際に使うクレンジングミルクやベビーオイル、コールドクリームなどの代わりにクレンジング目的で天然オイルを使用することもできます。
使い方やタイミングは、一般のクレジングミルクなどと全く同じ要領です。
美容オイルをメイクと馴染ませた後、ティッシュや化粧水を含ませたコットンで拭き取ります。水で洗い流すタイプのクレンジングオイルを愛用している方にとっては、ピンとこない活用方法かもしれません。
しかし最近、乾燥肌に悩む方たちの間で、昔ながらの拭き取って落とすクレンジングが少しずつ見直され始めました。洗浄料の類でお肌の潤いまで洗い流してしまう回数を、極力減らすことができるクレンジング方法だからでしょう。
油分のベタつきが気になる時も、石鹸で洗い流せばスッキリ落ちます。
オリーブオイル、アーモンドオイル、マカダミアナッツオイルあたりを選べば間違いないのではないでしょうか。
美容オイルの使い方②ヘアケアとして使うと髪がツヤツヤに!
美容オイルはスキンケアだけでなく、ヘアケアにもたくさん活用できるアイテムです。
特に、元々ツヤツヤとしていてストレート寄り、かつ毛量も多めの傾向にある日本人のタークカラーの髪質には、美容オイルによるヘアケアはとても相性が良いと言えます。
そう言われてみれば「○○オイル配合」のシャンプーは各社から発売されていて、大人気ですよね^^
美容オイルは日本人が元々持っている髪ツヤを強調し、サラサラとまとまりの良い理想的な髪を作ってくれます。
具体的な活用方法は、
- 頭皮ディープクレンジング&オイルパック
- シャンプーに混ぜて
- 洗い流さないトリートメントとして
など、たくさんあります。
頭皮ディープクレンジング&オイルパックとして使う
頭皮のクレンジングやヘアパックとして美容オイルを使う場合、タイミングはシャンプーの前になります。
頭皮のディープクレンジングで頭皮を柔らかく!
順番としては、頭皮を美容オイルで揉むようにマッサージし、髪にもオイルを馴染ませて時間を置いた後、シャンプーで洗い流します。
こうすることで、毛穴詰まりがスッキリするだけでなく、マッサージの効果で頭皮が柔らかくなります。
PCに向かう時間が多い人のゴチゴチ頭皮も、頭髪が生き残ってくれるかどうか心配な方にもオススメです。また、顔の皮膚と頭皮はつながっていますので、頭皮を柔らかく血行良くしておくことで、老け顔を防いで明るい表情を保つことにもつながります。
頭皮はスッキリ、柔らかく保っておきましょう。
オイルパックでツヤツヤサラサラの髪に!
髪に美容オイルを馴染ませ、少し時間が経ってからシャンプーで洗い流すと、ツヤツヤしっとりサラサラにまとまる髪になります。頭皮ディープクレンジングと同時にできるので、そこまで面倒くさくありません^^
注意する点は、
- しっかり洗い流す
- 気合を入れてまとめ髪ヘアアレンジをしたい時は慎重に!
ということです。
まず、しっかり洗い流さないと、髪がベッタリした不潔な人に見えてしまう恐れがあります。また不潔には見られなくても、「髪を乾かす時間のなかった人」に見え、あまり人からいいイメージは持たれません。。
クレンジング&パックに美容オイルを使った場合は、シャンプーでスッキリ洗い流しましょう。ベタつき、もったり感が気になる時は、2度洗いも有効です。
気合を入れたセルフアレンジ(まとめ髪)をしたい時に、あまりにもサラサラツヤツヤヘアだと上手くまとまらなかった経験はありませんか?
あらかじめアイロンやカーラーで軽く巻いておくという下準備(?)も有効ですが、サラサラすぎるとまとまらず、頭が大量のヘアピンまみれのヘアアレンジができてしまいがちです。キレイにまとまったヘアアレンジを完成させるためには、直前のシャンプーの際にオイルケアは避けた方が無難です。
シャンプーに混ぜて使う
美容オイルをシャンプーに混ぜてから髪を洗うと、混ぜなかった時よりもしっとりサラサラとしています。
注意点としては、オイルの使用量はシャンプーの1/3くらいまでに抑えること!
それ以上多く混ぜると、シャンプーがイマイチ泡立たなくなります。。(←経験済み!!)シャンプーの後は、いつも通り、トリートメントやコンディショナーを使用します。
洗い流さないトリートメントとして使う
お風呂あがりに髪を乾かす時に、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)を使ってからドライヤーをかけることもありますね?
その際のトリートメントの代わりに美容オイルを使うと、髪がしっとりとまとまります。乾いた髪より濡れた髪の方が、少ない量のオイルが均一に伸びてくれるため、ベタつかず自然なツヤが叶えられます。
使用量は量の多いロングヘアの人でも、2~3滴が理想です。多く使いすぎると、ギラギラしたちょっと不潔な人に見えがちなので注意が必要です^^;
その意味でおすすめは、ホホバオイルやスクワラン(サメ、オリーブ、コメ)オイルです。
美容オイルの使い方③ボディケア(全身保湿)やマッサージにも使える!
美容オイルは全身の保湿ケアやマッサージにも使える、重宝アイテムです。
ボディクリームの代わりに使う
ボディクリームの代わりに全身の乾燥対策にも、美容オイルは使えます。
ただし、ボディクリームやボディローションと比べるとどうしても伸びが悪いと感じ、ついつい使用量が多くなり、結果ベタつくということもありがちです。その対策として、お風呂上りの水滴がまだお肌に残った状態でオイルを馴染ませるという方法は、わりと有名な話です。
その意味でおすすめは、アーモンドオイル、マカダミアナッツオイルあたりです。
かかとのガサガサにも!
かかとのガチガチガサガサ対策としても、お風呂あがりに毎日美容オイルを馴染ませることはとても有効です。
事実、地道に毎日かかとにオイルを塗り込んでいるおかげで、私は十数年間かかとの乾燥に悩んだことがありません。ガサガサガチガチとは無縁です。(←私個人の体験です。たまにはサボることもあります。。)
かかとだけでなく、1度ガサガサになるとやっかいなボディのケアには、お風呂あがりに全身を一気にケアできる美容オイルの活用はかなりオススメできます!!
マッサージオイルとして使う
疲れた脚のむくみや肩こり首こりの対策のセルフマッサージに、マッサージオイルとして美容オイルを使います。
毎日たくさん使える、コスパの高い種類のオイルを選ぶことがポイントになるので、ボディクリーム代わりに使う時と同様、アーモンドオイルやマカダミアナッツオイルあたりが向いています。
ネイルケア・ハンドケアとして使う
二枚爪・割れ爪対策のネイルオイルはいくつも発売されていますが、正直値段が高めな傾向にあります。
ひどい割れ爪になってはいない状態なら、予防ケアとして専用アイテムではなく美容オイルを甘皮部分に馴染ませるという使い方ができます。その際は粘性があまり高くないオイルを選ぶと、ネイル専用アイテムと似た使用感が得やすく快適です。
また、ハンドクリームの代わりとして美容オイルを使うと、コスパが良くネイルケアも兼ねられます。
1日に何度もキッチンに立つ方は、食品にハンドクリームが付かないように毎回きっちり洗い落とし、調理が終わったら塗りの繰り返しになりがちです。そこで食品として口に入れても問題のない種類の美容オイルをハンドケアに使うと、万が一食べものに付いてしまうことに、神経質になりすぎずに済みます。
毎回きっちり必死に洗い流すことの、肌とココロへのストレスが軽減されるのはうれしい限りです^^
ハンドクリーム代わりとしては、ココナッツオイルも良いですね。なじみやすく天然の良い香りがしますし、食品なので万が一食材に付着しても気になりません。
また、馬油も手肌に素早くなじんでベタつかないので使いやすいです。塗った直後にスマホを触っても画面が汚れません。
肘や膝のガサガサをケアするとっておきの裏技!!
最後に、知っている人は知っているレスキュー裏技をご紹介します。
大事な時にヒジヒザがガサガサなことに気づいて、焦った時に有効な美容オイル活用法です。
方法は簡単で、オイルをカサカサヒジヒザにたっぷり馴染ませ、少し時間を置いてから、蒸しタオルで軽く拭き取るだけです。
ノースリーブのドレスを着る、大事な日の当日にガサガサに気付いても、まだなんとかなります!たったこれだけのケアでも、いかにも「毎日きちんと丁寧にお手入れしているので、美しく潤っております♡」風のお肌を装えますので、オススメです!!
私がオイルでのスキンケアをおすすめする理由
美容オイルは、
- お肌や髪に必要な成分がたくさん含まれていて理想的で
- コスパが良く
- 不要な添加物の心配が少ない
理想的なケアアイテムです。
スキンケアはもちろんボディやヘアケアにも色々使えます。
『これ一本で!』『オールインワン』といったアイテムは大人気ですね。化粧ポーチの中に、様々なトラブルのレスキューアイテムとして『マルチバーム』を入れている人も多いのではないでしょうか?「コスパ」「マルチ」という意味で、美容オイルは心強いアイテムです。
また、美容オイルは基本的に抽出したオイルそのものをパッケージにして販売されています。表示を読んでもイマイチわからない、合成界面活性剤や保存料が使われている不安が少ないことも嬉しいポイントです。
その分、保存の仕方や開封後の消費期限の管理、アレルギーのリスクへの理解等、気をつけるべきことはあります。しかし、きちんとリスクを理解しながら使うことで、美容オイルはとても頼もしいアイテムになってくれます^^
どんなオイルにはどんな特徴があるのか、といった点に関してはこちらの記事にまとめていますので、ぜひ毎日のスキンケアアイテムとしてオイルを試してみてください!
関連記事⇒美容オイル19種類の効果を比較!目的別のおすすめはどれ?