暑くなると、毎年熱中症のニュースは後を絶ちません。
その多くは高齢者が救急搬送されたという内容ですが、実は赤ちゃんや乳幼児をお持ちの親御さんも、この時期はとても注意が必要です。
何故ならば、赤ちゃんや乳幼児は大人に比べて熱中症になりやすいからです。
大人の体重に占める水分の割合が約60%なのに対して、赤ちゃんは約80%。
つまり、赤ちゃんは大人よりも多く水分を必要とし、水分が減ってしまう熱中症のリスクはそれだけ高いというわけです。
その一方で、まだ言葉が話せない赤ちゃんは、自分の身体の変化をアピールすることができません。
だからこそ、ママやパパがいち早く熱中症のサインに気づいてあげることが大切です。
今回は、そんな赤ちゃんの熱中症に関して、
- どんな症状が熱中症のサインなのか
- 赤ちゃんが熱中所になった時はどのような処置が適切なのか
- 赤ちゃんの熱中症を予防するための対策
といった視点からまとめています。
赤ちゃんの熱中症サイン!こんな症状に注意
赤ちゃんが熱中症になっていないか、以下の症状がサインになります。
- 機嫌が悪くなり、泣き止まない
- 普段より母乳やミルクを飲みたがる
- 体が熱いのに汗をかかない
- 微熱がある
一番最初の機嫌の悪さや泣き止まない状態は、言葉が話せない赤ちゃんの意思表示です。
特に汗をいつもよりも多めに書いている場合は初期の脱水症状の可能性がありますので、なるべくこの段階で水分補給などの対処ができるように気を配りましょう。
普段より母乳やミルクを飲みたがったり、いつまで飲んでもさらに欲しがる場合も脱水のサインです。
さらに脱水が進むと、身体の水分量が減り、熱が体にこもるようになります。
身体の水分が少なくなると暑くても汗をかかなくなるのですが、本来は汗をかくことで体温を下げいるため、この段階になると体温が下がらなくなるんですね。
汗をかかなくなって微熱がある状態までくると、 脱水がかなり進んでいます。
早急に水分補給を行いましょう。
こんな時はすぐに病院に
上記のような症状の場合は、後述する処置を適切に行うことで体調が回復します。
しかし、熱中症の症状がさらに進行して次のような状態になった場合は、迷わず救急車を呼ぶようにしてください!
- 意識がなく、ぐったりしている
- けいれんや震えを起こしている
- 水分を与えようとしても受け付けない
赤ちゃんが熱中症になった時の処置の仕方
赤ちゃんに限らず、熱中症になってしまった場合の処置は以下の2点がポイントになります。
- 身体を冷やす
- 水分補給をする
身体を冷やす場合は、服を緩め、わきの下、首まわり、足の付け根といった動脈が体表の近くを流れている部位に濡れタオルなどをあてるようにしましょう。
水分補給をする際は、塩分と少しの糖質が含まれた経口補水液が最適です。
OS-1などの経口補水液は、いざという時のために用意しておきましょう。
上記の処置を行っても症状が改善しない場合は病院に連れていきましょう。
あるいは前述したように意識が無かったり、震えていたり、水分を受け付けない場合などは、迷わずに救急車を。
早め早めの判断を心がけてください!
赤ちゃんの熱中症を予防するための対策
ここまでは、赤ちゃんが熱中症になってしまった場合のサインの見極め方・処置の方法について解説してきました。
でも、一番良いのは赤ちゃんの熱中症をしっかりと予防することですよね。
以下の点に気を付けて、赤ちゃんが熱中症にかからない様に気を配りましょう。
- 風通しの良い涼しい服装にする
- 水分補給をこまめに行う
- 室内の温度は25~28度をキープ
- 外出する際はベビーカー用の保冷剤を使用
服装はゆったりとしたものを選んで、なるべく風通しを良くします。
さらに、室内の温度に関してはある程度コントロールできると思いますが、ベビーカーで外出時は対策に工夫が必要です。
背中がベビーカーに密着して熱がこもりやすいため、専用の保冷剤などを上手く利用しましょう。
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まとめ
まずはしっかりと予防を行って、赤ちゃんが熱中症にかからない様に注意をしましょう。
※水分補給に関しては、予防と処置の段階で最適な飲み物が異なります。
このあたりの詳細はこちらでまとめています。
⇒熱中症対策の水分補給は塩分が重要?最適な飲み物とタイミング
しっかりと予防を行っていても、様々な条件が重なって熱中症にかかってしまうケースもゼロではありません。
その際はサインを見逃さず、親として適切な対処ができる様にしっかり備えましょうね!