体内で女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをしてくれることで注目を集めているエクオール。
その効果や副作用については、こちらの記事で詳しくまとめています。
関連記事⇒エクオールの効果と副作用、大豆イソフラボンとの違いについて今回は、そんな魅力的なエクオールについて、
- エクオールそのものを含む食品はあるのか?
- エクオールを体内で作り出すための条件
- エクオール生産菌を保有しているか同課を知るための検査
といった観点からまとめていきたいと思います。
1.エクオールを含む食品てあるの?
1-1.直接エクオールを摂取するならサプリメントという選択肢のみ
3.イソフラボンをエクオールに分解する乳酸菌やビフィズス菌
3-1.エクオール生産菌のサプリメントもある
3-2.大豆イソフラボンを摂取しても効果を感じられない理由
エクオールを含む食品てあるの?
体内で女性ホルモンの働きを補助し、ホルモンバランスを整えるにはエクオールが最適です。
ですが、残念ながらエクオール自体は食品には含まれていません。
エクオールの恩恵を受けるには、大豆イソフラボンを摂取して腸内でエクオールに変えてもらうしかないんです。
そして、腸内で大豆イソフラボンをエクオールに変換できる日本人は、およそ4割ちょっとです。
関連記事⇒エクオールの効果と副作用、大豆イソフラボンとの違いについて残りの6割の方は、ダイゼインというイソフラボンそのままの状態で、腸に吸収されてしまいます。
直接エクオールを摂取するならサプリメントという選択肢のみ
腸内で大豆イソフラボンがエクオールに変換されますが、その際に必要となるのがエクオール生産菌です。エクオール生産菌がイソフラボンの一種であるダイゼインを分解することで、エクオールが作り出されます。
ですので、基本的には腸内にエクオール生産菌が存在する人のみが、通常の食品からエクオールの恩恵を受けることができます。
逆に腸内にエクオール生産菌を持たない人の場合、エクオールの恩恵を受けるためにはエクオールそのものの形で体内に取り込む必要があります。
そして、それを可能にするのがエクオールのサプリメントです。
エクオールのサプリが注目を集めている
エクオールを持っていない方でも、サプリならエクオールの良さを実感することもできますし、毎日規則正しくエクオールを体内に取り入れることで、更年期のつらい症状を緩和することも可能です。
また、エクオールを作り出せる体質の方でも作り出せる割合に関しては個人差がありますし、毎日コンスタントに大豆製品を摂り続けるのは難しいかと思います。
エクオールの効果を実感するにはコンスタントな摂取が必要になるので、エクオールを作り出せる体質だけどサプリメントも飲んでいるという方も多くいらっしゃいます。
エクオールの材料となるイソフラボンを含む食品
体内でエクオールを作り出せるかどうかは個人差がありますが、イソフラボンを多く摂取している人ほどエクオールを作り出せる人が多いというデータもあります。
また、エクオールを作り出せる体質の方でも、材料となるイソフラボンを摂取しないと十分な量のエクオールは作り出せません。
ですので、普段から大豆イソフラボンを食事から摂取することが大切になります。
具体的には大豆製品がそれにあたり、
- 豆腐
- 納豆
- 豆乳
- 油揚げ
- しょうゆ
- 味噌
- きなこ
- 枝豆
- 緑豆もやし
- 豆もやし
といった食品に、イソフラボンが多く含まれています。
全体的に、和食に使うような食材にはイソフラボンが豊富に含まれていると言えますね。
普段ジャンクフードや洋食のメニューが多い方も、和食を見直すことでエクオールを作り出せる体質に近づける可能性はゼロではないのかもしれません。
イソフラボンをエクオールに分解する乳酸菌やビフィズス菌
最近は、腸内環境を整える腸活がブームです。乳酸菌やビフィズス菌はより一層身近になりましたし、腸内細菌叢を意味する腸内フローラといった言葉もかなり定着してきました。
そして、エクオールを腸内で作り出すエクオール生産菌も腸内細菌である乳酸菌やビフィズス菌の一種です。
現在のところ、
- ブレーベ15700(ビフィズス菌)
- BB536(ビフィズス菌)
- ラクトコッカス20-92(乳酸菌)
の3種類に、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインからエクオールを作り出す働きが確認されています。
特に、乳酸菌であるラクトコッカス20-92はエクオールへの代謝作用が強いと言われています。
エクオール生産菌のサプリメントもある
エクオールサプリの中には、エクオールそのものではなく、エクオール生産菌が主成分のものも存在します。
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エクオールそのものが含まれるサプリ
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大豆イソフラボンを摂取しても効果を感じられない理由
いずれにしても、エクオール生産菌を持っていなければエクオールを体内で作り出すことはできませんし、日本人のおよそ2人に1人は、エクオール生産菌を持っていません。
今まではそのことが解明されていなかったため、誰でも大豆食品を食べて大豆イソフラボンを摂取すれば、女性ホルモンを補う効果を得られるとされていました。
ところが実際には、大豆イソフラボンを積極的に摂取しても効果を感じられない方が半数以上もいたということです。
今までは更年期障害の症状の出方や大豆イソフラボンの効果に対して「個人差」という言葉で説明されていたことが、今ではエクオール生産菌の有無で説明されるようになってきています。
エクオール生産菌の有無を調べる検査
「エクオールそのものを含む食品は無く、大豆イソフラボンを体内でエクオールに変換するにはエクオール生産菌が必要。そして、日本人の半数以上はエクオール生産菌を持っていない」と聞けば、次に知りたいのは「自分はエクオール生産菌を持っているのか?いないのか?」だと思います。
エクオール生産菌を持っているなら大豆イソフラボンをきちんと摂取することを意識すればいいし、持っていないならエクオールのサプリメントが必須になるので、ここは知っておきたいところですよね。
そして実は、自分がエクオールを作り出せる体質なのかどうかは、検査キットで簡単に調べられるんです。
病院で調べることも可能ですが、わざわざ病院へ行かなくても、通販で検査キットを購入することが可能です。検査をして、検査機関に郵送すると自分がエクオール生産菌の保持者であるかが分かります。
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検査キットが届いたら、採尿をして郵送するだけで、2週間程度待てば検査結果が届きます。
エクオールを作り出せる方も作り出せていない方も、詳しい自分のレベルを知ることもできますので、気になる方は利用してみてはいかがでしょうか。
仮にエクオール生産菌を持っていても、働きが弱い方は大豆製品を積極的に食べたりサプリメントを取り入れるのが最適ですし、更年期や女性ホルモンの乱れに悩んでいてエクオール生産菌を持っていないなら、サプリメントを飲んだ方が良い体質ということになります。
まとめ
日本人の半分の人しかエクオール生産菌を持っていませんが、欧米における保有率は5人に1人です。
それに対して、大豆を食べる習慣のある中国や韓国にはエクオール保持者が多いです。
欧米人の食事には、あまり大豆のレシピが少なく、毎日のように食べる習慣はない国が多いですし、日本でも和食離れが進んでいる若い世代ほどエクオールを持っている方が少ないです。
なるべく普段から大豆製品に親しみつつ、エクオールのサプリメントを上手に利用する。
それが、賢い更年期への備えと言えるのではないでしょうか。
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