暑い季節は熱中症に注意が必要ですが、我が家の子供はそんなのおかまいなしに元気に飛び回ってます(^^;
でも、実は子供は大人に比べて体温調節機能が未発達のため、熱中症のリスクはとても高いんです。
だからこそ、親としてはきちんと目を光らせる必要がありますよね。
今回は、そんな子供の熱中症に関して、
- 注意すべき熱中症の症状
- 熱中症になってしまった時の対処法
- 熱中症の予防対策
といった観点からまとめました。
子供の熱中症の症状は?嘔吐と発熱に注意?
熱中症の種類と症状
まず、一般的な熱中症の種類と症状を整理しましょう。
熱中症は、大きく次の4つに分類でき、それぞれ特徴的な症状が見られます。
身体全体にいきわたる血液量が増える分、脳の血流が一時的に低下して一種の酸欠を起こしてしまいます。
これが熱失神と呼ばれるメカニズムで、めまい、立ちくらみといった症状を起こします。
そのため、体温が上がった際には多くの発汗をするわけですが、発汗量が多い時に適切な水分補給を行わないと、身体は脱水状態になってしまいます。
脱水状態になると、倦怠感や吐き気・嘔吐、頭痛といった症状が現れます。
この状態を、熱疲労といいます。
この時に水分だけを補給して塩分を補給しないと、身体の中のナトリウム濃度がどんどん低下してしまいます。
ナトリウムは、筋肉の収縮などの機能に深くかかわるため、不足すると手足がつる、筋肉が痙攣するなどといった症状が現れます。
この状態が熱けいれんです。
意識を失う、倒れてしまうといった症状が出るこの段階が、熱射病と呼ばれる危険な段階です。
子供が熱射病にいたる前に症状のサインを見逃さない!
熱射病の段階まで至ってしまうと、状態はかなり危険です。
しかし、いきなり熱射病の状態に至るのではなく、必ず熱失神・熱疲労・熱けいれんといった過程を通ります。
ですので、必ずその3つの段階で熱中症の症状を見逃さない様に、しっかりと子供に目を光らせましょう。
もう一度症状だけを下記にまとめておきますね。
- めまい、立ちくらみ
- 倦怠感・疲労感
- 吐き気・嘔吐
- 頭痛
- 手足がつる
- 筋肉が痙攣する
- 体温が上がっている
子供にこれらの症状が現れたら、それは熱中症のサインです。
注意が必要なのは、子供には熱中症という概念がないため、自分から上記の症状を訴えてこないということ。
小さいお子さんほどこの傾向は顕著です。
ですので、様子がいつもとおかしい、元気がないなと思われたら、親の方から積極的に上記の症状がないかの問いかけを行う癖を付けましょう。
そして、熱中症の症状が確認できたら、速やかに適切な対処を行いましょう。
子供が熱中症になった時の対処法
熱中症は、早期に対処すれば大事に至りません。
ポイントは、身体を冷やすことと水分補給です。
身体を冷やす
熱中症になっている時は、身体に熱がこもっています。
その熱を外に逃がすために、身体を冷やしてあげましょう。
涼しい部屋に寝かせ、首・脇の下・鼠頸部(股の部分)といった、動脈が皮膚の近くを通っている箇所を手ぬぐいなどで包んだアイスノン等で冷やします。
血液を直接冷やせるので効果が高い方法です。
ただし、アイスノンを長時間直接あててしまうと凍傷の恐れがあります。必ず手ぬぐいや薄手のタオルで包むようにしましょう。
水分を補給する
熱中症になってしまった場合の水分補給は、必ず塩分と一緒に行いましょう。
この段階で真水での水分補給をしてしまうと、身体の中のナトリウム濃度がさらに低下。熱けいれんの症状が進んでしまいます。
OS-1などの経口補水液が最適です。
熱中症に関する水分補給に関しては、こちらの記事にもまとめていますので参考にしてください。
⇒熱中症対策の水分補給は塩分が重要?最適な飲み物とタイミング
熱射病になったらためらわず救急車を!
上記の対処法は、あくまで熱失神・熱疲労・熱けいれんの場合です。
もしも、お子さんが意識を失ってしまった場合や水分の補給が困難な場合は、ためらわずに救急車を呼びましょう。
救急車が到着するまでは、とにかく身体を冷やす対処を続けてください!
子供の熱中症はこうして予防!5つの対策
ここまで、子供の熱中症の症状とサインを読み取る方法と、いざという時の対処方法についてまとめてきました。
ですが、子供の熱中症を予防できればそれに越したとはありませんよね。
以下に予防のためにできる対策をまとめておきますので、暑い日にしっかりと備えましょう。
- こまめな水分補給を習慣づける
- 室内や車内では適切な冷房を心がける
- 通気性の良い服を着せてあげる
- 外出時や外で遊ぶ時には帽子をかぶらせる
- 日焼け止めをしっかり塗る
水分補給に関しては、熱中症の予防と熱中症になってしまった時の処置とで最適な飲み物が変わってきますので注意しましょう。
⇒熱中症対策の水分補給は塩分が重要?最適な飲み物とタイミング
また、日焼けをすると、身体の脱水が進みやすいため熱中症リスクも高まります。
日焼け対策をすることで熱中症予防にもなりますので、意識しましょう。
⇒子供の日焼け対策でしみ・そばかすを防ぐ!日焼け後の対処方法も
まとめ
お子さんをお持ちのママやパパにとって、熱中症関連のニュースは他人ごとではないと思います。
きちんと予防をしてあげて、それでも油断せずに子供の様子や症状には目を光らせ、いざという時にはしっかりと対処してあげる。
そのための知識として、今回の記事を活かしていただければ幸いです。