晩婚化、晩産化が進む現代、高齢出産や高齢初産を経験する女性が増えてきています。必然的に、卵子の老化を心配される方も増えてきている現状です。
今回は、そんな卵子の老化について
- 卵子の老化が始まる年齢はいつ頃なのか
- 検査方法やチェック方法について
- 卵子の老化にはどんなリスクがあるのか
といった点からまとめました。
すでに卵子の老化が気になっていて、卵子の若返りやこれ以上の老化を防ぎたいという方は、こちらの記事もチェックしてください。
関連記事⇒卵子の老化を防止し、若返りを促す食べ物やサプリメント将来の出産を考えている方は、正しい知識を持って将来に備えましょう。
卵子の老化が始まる年齢は?35歳説は本当?
高齢出産の定義は、女性が35歳以上で出産をすることとされています。
そのためか、卵子の老化に関しても「34歳までは大丈夫で35歳以上だと問題あり」という認識を持たれる方が多いようです。
しかしこれは誤解で、実際には35歳という区切りで急激に卵子が老化するというわけではありません。
研究によると、卵子の老化は20代後半から少しずつ始まるとされています。卵子が老化すると妊娠率が低下しますが、妊娠率は年齢とともに以下のように変化をしていきます。
- 20代後半 :妊娠率の低下が始まる(自覚できない程度)
- 37~38歳:実感として妊娠率が低下する
- 42~43歳:さらにもう一段階、妊娠率が低下する
この結果から推測すると、20代後半から緩やかに卵子の老化が始り、30代後半で自覚できる程の老化度合いになり、40代前半でさらにもう一段老化が進む、ということが言えると思います。
もちろん、この結果は統計上の一般論ですので、個人差は当然出てきます。平均よりも老化を早めないためには、なぜ個人差が出てしまうのかを知ることも重要ですよね。
年齢や先天的な理由以外に老化を加速させていしまう原因は何なのでしょうか?
卵子の老化の原因は?
卵子の老化を加速させていしまう原因は、食事と生活習慣です。
食事に関しては、
- 甘いもの
- 脂っこいもの
- 早食い、ドカ食い
が卵子の老化を加速させてしまう大きな要因です。
血糖値の急上昇や乱高下を引き起こしてしまいますし、身体の細胞の酸化や糖化を促進してしまいます。当然、卵子の酸化・糖化にもつながり、ひいては老化にもつながってしまいます。
生活習慣に関しては、
- 睡眠不足
- 冷え
- 運動不足
などが挙げられます。
睡眠不足になると細胞の修復力が落ちてしまいますので、当然卵子の老化も防ぐことはできません。
おなか周りが冷えると、子宮周辺の血流が低下して十分な酸素と栄養素が卵子に届かなくなってしまいます。
身体に蓄積された化学物質などは、卵子にも悪影響を及ぼします。運動をすることでそれらのデトックス効果が得られますし、血流が増加して冷えも解消されます。
卵子の老化はどう検査する?自分でできるチェック方法
さて、ここまでは卵子が老化する要因について解説してきましたが、実際のところ自分の卵子の老化度がどれくらいなのかって気になりますよね?
卵子の老化が始まる・加速する平均年齢に該当したり、生活習慣や食生活に自信がない方の場合はなおさらだと思います。
そんな場合は、以下のチェック項目に該当するか試してみましょう。
- 生理周期が短くなってきた
- 生理周期が不安定になってきた
- 経穴の量が少なくなってきた
- 生活サイクルが規則的でない
- 緊張する時間が多い
- たばこを吸う
- 過去に急激なダイエットを行ったことがる
- 髪にハリやコシがなくなってきた
- 肌がくすむようになってきた
- 大人ニキビが出来やすい
半数以上に当てはまる場合は、老化が始まっている可能性が高いと言えます。将来的に出産を考えている場合は、食生活や生活習慣を今一度見直してみてください。
より正確に卵子の老化度合いを知りたい場合は、産婦人科で卵巣年齢検査(AMS)を行うことも可能です。
上記のチェック項目で該当数が7個以上の方は、一度検査を受けて詳しく調べてもらうことをおすすめします。
卵子の老化は不妊や流産の原因になるの?
卵子の老化が起こると、実際にどのようなリスクが生じるのでしょうか?
大きく分けると、主なリスクは以下の3つです。
- 妊娠率の低下
- 流産のリスク増大
- 赤ちゃんの先天性異常のリスク増大
卵子は老化すると、形がいびつになっていきます。そのため、受精や着床が困難になってしまい、結果的に妊娠率が低下してしまいます。
40代の実に60%が不妊という状況ですので、老化と妊娠率の因果関係はとても深いですよね。
卵子は遺伝情報を持つ大切な細胞ですが、老化の過程でこの遺伝情報に傷がついてしまうことがあります。
その結果、胎児に染色体異常が高確率で起こってしまうんです。
胎児の染色体異常は流産リスクにつながりますし、無事に生まれてきた場合もダウン症などの先天性異常リスクが高まります。
まとめ
すぐに出産の予定がない方も、将来的に出産を考えている場合は卵子に対して出来る限りの老化防止策を取るようにしましょう。
また、卵子の老化が加速する平均年齢などの正しい知識を元に、今後の人生計画をしっかり立てることも大切です。
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