一時は終息の兆しが見えた韓国のMERSですが、感染の広がりから楽観視できない状態が続いており、MERSコロナウィルスの日本上陸の可能性はかなり高いと言わざるをえません。
⇒MERS日本上陸の可能性は? 感染経路・感染力と韓国・日本の対応
今回は、MERSの日本上陸に備えて、
- MERSコロナウィルスの感染から身を守る予防と対策
- MERSに感染した場合の対処
についてまとめました。
MERSコロナウィルスの感染から身を守るための予防と対策
MERSは、その生存率の低さから非常に恐れられていますが、感染経路が飛沫感染と接触感染に限られるためそれほど感染力は強くありません。
ですので、万が一MERSコロナウィルスが日本に上陸した場合でも、きちんとした予防と対策を行えば感染から身を守ることが出来ます。
では、どんな予防と対策をすれば良いか?というわけですが、感染症の予防と対策の方法を分類すると以下の2つに集約されます。
- ウィルスを体内に取り込まない
- 免疫力を上げる
それでは、一つずつ掘り下げていきたいと思います。
ウィルスを体内に取り込まない
まず原則として、ウィルスが身体の中に入らない限り感染・発症することはありません。
裏を返せば、ウィルスが体内に入る可能性を可能な限り減らすことがポイントになります。
MERSコロナウィルスは飛沫感染と接触感染をすると言われていますので、今回のポイントは飛沫感染と接触感染によるウィルスの取り込みを防ぐことが重要になります。
まず、飛沫感染の予防と対策として、以下のことに気をつけましょう。
- 人ごみ(満員電車・イベント会場など)を避ける
- 外出時はマスクをする
飛沫感染は、半径1~2mの近距離において、咳やくしゃみなどで飛び散る飛沫による感染です。
人が多い場所・人が密集する場所では必然的に他人の飛沫などを吸い込んでしまうリスクが高まりますので、可能な限りそういった場所への外出は避けましょう。
ただし、通勤通学時の満員電車など、どうしても避けられない場合もあると思います。
そういった場合に備えて、外出時にマスクをする習慣を身につけましょう。
MERSの日本上陸が報道されると、マスクが品薄になる可能性がありますので、余裕のあるうちにある程度ストックしておくと良いと思います。
次に、接触感染の予防と対策として、以下の点に気をつけましょう。
- 電車やバスの吊皮などは極力触らない
- 帰宅後の手洗いを徹底する
例えばMERSに感染した患者が自分の咳を手で押さえ、ウィルスの付着した手でつり革を触ると、その吊革にはMERSコロナウィルスが付着した状態になります。
そうと知らずにその吊皮を触り、触ったその手で口や鼻を触ると、粘膜から感染してしまうということです。
ですので、なるべく不特定多数の人が触る可能性があるものには触らない、そして、万が一触ってしまっているケースを想定して、帰宅後の手洗いを徹底するようにしてください。
免疫力を上げる
MERSの基本的な予防と対策は、ウィルスを体内に入れないことです。
しかし、どんなに万全を期したつもりでも、完全に防ぎきれずウィルスを体内に取り込んでしまう場合もあるかもしれません。
ウィルスが体内に取り込まれた場合に、感染するかしないかを左右し、発症した時に症状の重さを左右するのがその人の持つ免疫力の強さということになります。
免疫力と自律神経の関係についてはこちら
⇒免疫力とは?白血球を増やすには自律神経が鍵?睡眠・ストレスとの関係
免疫力を高める栄養素についてはこちら
⇒鍼灸師の私も実践中!免疫力を高めるサプリメントの成分と選び方
こちらも是非参考になさってください。
普段から風邪をひきやすい方、高齢者、生活が不規則な方などは免疫力が下がっている可能性が高いです。
免疫力は、対策次第で高めることは可能です。
いざという時に備えるだけでなく、健康的な毎日を送る上でも非常に大切な要素になりますので普段から意識していきましょう。
MERSに日本で感染した場合の対処
さて、ここまでMERSの予防と対策についてまとめてきましたが、最後に万が一感染してしまった場合の対処について触れておきたいと思います。
日本でMERSの発症が確認された場合は、各都道府県の指定病院に入院をして治療を受けることになります。
外部から隔離することで、感染の拡大を防ぐための措置ですね。
患者の家族や、接触が確認された人も、検査や外出自粛の対象になります。
ご自身の症状がMERSか分からない場合、中東、または韓国からの帰国後14日以内の場合はMERSである可能性が高いので、2次感染を防ぐためにもいきなり医療機関を受診するのではなく、保健所に判断を仰ぎましょう。
まとめ
MERSといえども、出来る対策は非常にシンプルかつ当たり前のことですね。
身体にウィルスを取り込まないための予防と対策も、万が一取り込んでしまった場合に備えて免疫力を高めておくことも、どちらもとても重要です。
備えあれば憂いなし。
急な展開があったとしても落ち着いて行動できるように、今からしっかりと備えましょう!