MERS日本上陸の可能性は? 感染経路・感染力と韓国・日本の対応

MERS 日本上陸

韓国で猛威をふるっているMERS。
日々、感染者数が増え続けている状況です。

対岸の火事ではなく、そろそろ本気でMERSコロナウィルスが日本に上陸する可能性を考えておいた方がよいかもしれません。

今回は、MERSの日本上陸の可能性について、

  • MERSコロナウィルスの感染経路と感染力
  • 韓国の状況
  • 日本の対策

といった視点から考察してみたいと思います。

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MERS日本上陸の可能性①感染経路と感染力

まず、MERSコロナウィルス自体の感染経路・感染力を再確認です。

MERSコロナウィルスは、現在のところ飛沫感染・接触感染でのみ人から人への感染が確認されています。
通常のインフルエンザの様に空気感染はしないため、爆発的な感染に至っていないと考えられています。

つまり、感染して発症した場合の症状の重さや生存率の低さは恐ろしいものがありますが、感染力自体はそれほど強くはないということです。

飛沫感染とは、せきやくしゃみなどによって飛び散る飛沫によって感染することです。 水分が含まれているため、半径1~2mの狭い範囲内にウィルスが飛ばないため、感染の範囲は狭くなります。

対して、空気感染の場合は水分を含まないため、遠くまでウィルスが飛び、感染の範囲は広くなります。

したがって、適切な対策を行えば、MERSコロナウィルスの囲い込みをすることはそれほど困難ではありません。

MERS日本上陸の可能性②韓国の状況

空気感染をせず感染力の弱いMERSコロナウィルスは、本来であれば初動の囲い込み政策を適切に行うことで感染の拡大は防げたはずです。

しかし、韓国の場合は初動のまずさに加え、MERS患者と接触して感染の疑いのある隔離対象者が勝手に外出や出国をするなど、全体的に対策に不備があるのは否めません。

その結果、現在は4次感染(最初の患者から2人を介した感染)の患者も確認されています。
さらには、隔離対象者以外の感染も確認され始めています。

こうなってくると、感染の疑いのある人の特定が難しくなり、囲い込みが失敗に終わってしまう可能性も否定できません。

そうなると、

  1. 韓国国内で気づかないうちにMERSコロナウィルスに感染
  2. 潜伏期間中に日本に入国
  3. 日本国内で発症

といった形で日本にMERSコロナウィルスが上陸するのは、時間の問題なのではないか?と不安になります。

では、日本国内にMERSコロナウィルスを上陸させないために、日本政府が行っているる対応はどんなものでしょうか?

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MERS日本上陸の可能性③日本の対応

MERSコロナウィルスの日本上陸を食い止めるためにまず大切なのは、空港の検疫での水際対策です。

現在は、中東と韓国からの入国者に38度以上の高熱や呼吸器系の症状がみられた場合、MERS感染の疑いがあるとして、速やかに隔離・入院といった対応が取られています。

また、外国でMERS感染が疑われる患者と接触があった場合の検疫官への申告と、帰国後2週間以内に疑わしい症状が出た際の保健所への連絡を空港では呼びかけています。

日本では上記の対応が取られているわけですが、確かにこの方法なら入国時に症状が出ているMERS患者を隔離することはできるかもしれません。

しかし、発症まで2週間という潜伏期間があり、韓国国内において4次感染まで感染が広がっている状況を考えると、MERSに感染していても本人が全くそれと気付かずに入国する可能性は非常に高いと思われます。

その意味では、MERSは日本にも上陸するものという前提で対応に当たった方が良い気がします。

日本入国後に発症した場合、きちんと保健所への連絡がされるのか、発症後に接触していた人たちをきちんと割り出せるのか、2次感染、3次感染をいかに防ぐかがポイントですし、私たち国民もしっかりその事態に備えておくことが大切だと思います。

そして、万が一に備えてMERSに感染しないための準備を整えておきましょう!

MERSコロナウィルスに感染しないための予防・対策と感染時の対処

まとめ

韓国でMERSが流行しだした当時は、日本の専門家も「院内感染だからそれほど恐れることは無い」と言っていました。

しかし、実際には新たな感染者は増え続けています。

自分たちの身を守るためにも、国民一人一人が自覚を持ってMERSに備える必要がありそうです。

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