脂肪を溶かす貼り薬!米で開発のスキンパッチの実用化はいつ?

食事制限も運動もしたくない。
でも脂肪を減らして痩せたい!

という方にとって、すごく耳寄りなニュースが流れてきました。

【AFP=時事】米国の研究者らがマウスを使った実験で、脂肪を溶かすスキンパッチ(貼り薬)の開発に成功したと発表した。人間の肥満や糖尿病治療にも応用可能かどうか、今後の研究で探っていく。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170918-00000035-jij_afp-sctch

まだマウスを使っての実験段階ではありますが、貼るだけで脂肪を減らす効果のあるスキンパッチのようですね。

今回は、この脂肪を溶かす貼り薬(スキンパッチ)について、

  • 一体どんなどんなものなのか
  • ヒトへの実用化はいつごろされるのか

といった点からまとめていきたいと思います。

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脂肪を溶かす貼り薬(スキンパッチ)のメカニズム

経皮吸収で薬を痩せたい部分に届ける

記事によると、この貼り薬(スキンパッチ)には皮膚に刺さる微細な針が数十本付いていて、その針には直径約250ナノメートルの粒子に入れられた薬剤が入れられているとのこと。

直径250ナノメートルというのは髪の毛の1/400ほどの細さなので、薬の粒子自体が非常に小さいものになっています。

その薬がいわゆるマイクロニードルに付着して、体内に経皮吸収されていくというわけですね。

薬の体内への届け方(ドラッグデリバリーシステムと言います)は多様化していて、口から飲んだり注射したりするだけでなく、皮膚からの吸収という形式が今すごく注目されているんですが、今回の薬はまさにその方式を採用しています。

※今回のニュースを説明している英語の記事では、以下のような画像付きで説明されていました。

http://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsnano.7b04348

白色細胞を褐色細胞に変える薬

経皮吸収という形で薬剤を体内に運ぶわけですが、この薬の効果は

  •  白色細胞を褐色細胞に変化させる 

というものです。

ですので、正確には脂肪を減らすのではなく、脂肪を変化させるお薬ということですね。

なぜ脂肪を変化させることで痩せるのかというと、

  • 白色細胞:エネルギーをため込む
  • 褐色細胞:熱を出してエネルギーを消費する

という違いがあるからです。白色細胞が褐色細胞に変わることで代謝が上がり、結果的に貼った部分の脂肪減少につながるということになります。

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脂肪を溶かす貼り薬(スキンパッチ)の効果

貼った部分の白色細胞が褐色細胞に変わった結果、どれくらいの脂肪減少効果があったのかという点もしっかりと数字が出ています。

結果的に貼った部分の脂肪が20%減少

マウスでの実験結果ではありますが、

4週間の実験では、スキンパッチが貼られた部分の脂肪が20%減少した。

とのこと。

たった4週間で20%というのは、すごいの一言ですね。

念願の部分痩せが簡単に実現できる!

このスキンパッチのすごいところは、貼った部分の脂肪を減らせるということです。

それはつまり、部分痩せが可能になるということを意味します。

開発者もその旨のコメントをしていますね。

スキンパッチの設計を担当したゼン・グ(Zhen Gu)氏によると、このパッチの仕組みにより、薬の成分は「全身に素早く行き渡るのではなく、持続的に」組織付近へと浸透させることができるという。

部分痩せって出来るという意見と出来ないという意見の両方があるのですが、スキンパッチを貼るだけでここまで明確に部分痩せが可能という話は、これまで聞いたことがありません

その意味で、今回の研究はかなり画期的だと言って良いと思います。

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脂肪を溶かす貼り薬(スキンパッチ)はいつ頃実用化される?

今回はまだマウス実験段階のこの貼り薬ですが、気になるのはいつ頃ヒトに対しても実用化されるのか?ということだと思います。

その点をリサーチしたところ、こちらの記事に詳しく書かれていました。

http://mimibukuro.org/ibd/fda-application-process/

こちらの記事によると、一般的にアメリカで新薬が承認されるまでの流れは以下の通りになります。

  • 研究室内&動物で行う前臨床試験(約3年半)←今この段階
  • 実験的新薬申請をFDA に提出
  • 人間を使った人体試験フェーズⅠ(数カ月)
  • 人間を使った人体試験フェーズⅡ(数カ月~2年)
  • 人間を使った人体試験フェーズⅡ(1年~4年)

今回のようなニュースが流れたということは、全臨床試験も終わりの段階に差し掛かっていると仮定できます。

ここから上記のような過程を経て実用化となるわけですが、アメリカにおいて新薬が市場に出るまで平均して12年ほどかかることを考えると、早くてもあと7~8年は必要なのかな、という印象を受けます。

ただしこれは研究が進んでいるアメリカ市場での話なので、日本で実用化されるまではさらに時間がかかりそうです。

脂肪燃焼用の貼るサプリはすでに発売されている


ヒートスリム42公式HPを確認

今回のような「貼る薬」ではありませんが、「貼るサプリメント」であれば、日本でもすでに商品は流通しています。

それがヒートスリム42℃という商品で、唐辛子に含まれるカプサイシンを経皮吸収させることをコンセプトにしている商品です。

薬ではないので貼るだけで劇的に痩せるというものではありませんが、運動と組み合わせることで脂肪燃焼効果が高まることは期待できます。

これ、実際に貼ってみると分かりますが、シート自体は熱くならないのにものすごく熱感を感じます

なので、運動と組み合わせると言っても激しい運動は必要なく、簡単な「ながら運動」程度で十分効果を実感できると思います。

基本的には部分痩せをコンセプトに作られたシートですが、少し速いペースでウォーキングすると尋常じゃないくらい汗が出ます。ですので、例えばものすごく冷え性で体温が低い方や、代謝が悪くて汗をかきづらいという方にもすごく合っている商品だと思います。

脂肪を溶かす貼り薬の実用化には時間がかかりますので、先に「脂肪を燃焼させる貼るサプリ」で有効成分の経皮吸収を試してみてはいかがでしょうか。

公式ヒートスリム42公式HPを確認する

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