暑い季節になってきました。
赤ちゃんは体温が高くとても汗っかきなので、夏の前後の季節はあせも(汗疹)などの肌トラブルが心配ですよね。
たかがあせもと侮るなかれ。
ケアを怠ってしまうと、悪化して大変なことになってしまいます。
今回は、あせもの予防法から出来てしまったあせもの治し方まで解説していきたいと思います。
1.赤ちゃんのあせも(汗疹)対策!予防のための7個条
1-1.エアコンを利用して、快適な温度で過ごせるようにする
1-2.ロンパースは避ける
1-3.服の素材は汗を吸い取ってくれるものを選ぶ
1-4.シャワーを浴びる頻度を増やす
1-5.汗をかいたまま放置せず、清潔なタオルで拭き取る
1-6.保湿ケアでバリア機能の低下を防ぐ
1-7.服や下着、おむつをこまめに取り替える
2.赤ちゃんのあせも(汗疹)の治し方
2-1.あせも(汗疹)の種類を見極める
3.赤ちゃんのあせも(汗疹)に効くお薬は?
3-1.知っておきたいステロイドの副作用について
3-2.非ステロイドの塗り薬も
赤ちゃんのあせも(汗疹)対策!予防のための6個条
あせもは、漢字で「汗疹」と書くように、汗が原因で出来てしまう発疹などの肌トラブルのこと。
ですので、赤ちゃんのあせもの対策とは赤ちゃんの汗対策をいかにしていくかがポイントになってきます。
通常、赤ちゃんは体温調節機能が未成熟のため、大人の3倍の汗をかくと言われています。
その分、細やかなケアが必要になりますが、大人とは異なる赤ちゃんならではのあせも対策とはどのようなものでしょうか?
まず、対策を大きく分類すると、
- 赤ちゃんに必要以上の汗をかかせない
- 赤ちゃんがかいた汗をしっかりと処理する
この2つが大切になってきます。
では、それぞれ具体的な内容を見ていきましょう。
1、エアコンを利用して、快適な温度で過ごせるようにする
まずは赤ちゃんに必要以上の汗をかかせないための工夫からです。
エアコンの温度設定を25~26度を目安に調整して、部屋の温度を快適な状態に保ちましょう。
赤ちゃんは、特に夜寝ている間にたくさん汗をかきますので、設定温度に気を付けて夜間のエアコンは止めないようにしましょう。
2、ロンパースは避ける
上下が一体になっているロンパース型の服は、通気性が非常に悪いため汗をかきやすいです。
薄手の半そで・半ズボンといった通気性のよい服を着せてあげましょう。
基本的に赤ちゃんは暑がりですから、大人よりも一枚薄着にしてあげるのがポイントです。
3、服の素材は汗を吸い取ってくれるものを選ぶ
ここからは、赤ちゃんが汗をかいた後のケアをどうするかについてまとめていきます。
まずは、服の素材に気を配りましょう。
おすすめは、赤ちゃんが汗をかいた時にしっかりと吸い取ってくれるコットン素材です。
4、シャワーを浴びる頻度を増やす
汗をかいた時に一番有効なのが、シャワーを浴びることです。
ただし、注意点が一つ。シャワーの度にボディーソープなどを使用すると肌への負担が大きくなりますので、ぬるま湯で洗い流す程度にしてあげましょう。
清潔にすることはもちろん大切ですが、赤ちゃんの肌は大人よりも皮膚が薄いため、必要以上に皮脂を取りすぎるとバリア機能が低下して乾燥を招きます。
また、自然乾燥はNGです。お風呂場で汗を洗い流した後は、肌の保湿ケアも忘れないようにしましょう。
保湿することでアトピーの予防も可能
最近の研究では、新生児期からの保湿ケアが赤ちゃんのアトピーを3割予防し、ひいては食物アレルギーも予防することが分かってきています。
関連記事⇒赤ちゃんのアトピーは保湿スキンケアで予防可能!リスクを3割減らす方法は?5、汗をかいたまま放置せず、清潔なタオルで拭き取る
シャワーを浴びることが一番ではありますが、それが難しい場合はこまめに汗を拭き取ってあげましょう。
その際は肌をこすらず、軽くたたく様に拭いてあげると肌を傷つけません。
汗を拭く際は顔だけでなく、頭・首・脇の下・背中・腕・脚と、全身をしっかりとカバーしましょう。特に肘・膝・首といった関節部分は拭き切れないことが多いので、注意深くふき取るようにしてください。
ベビーパウダーは逆効果?
昔は赤ちゃんのあせも対策にベビーパウダーが使われていましたが、最近はベビーパウダーはむしろ使わないように言われることが多くなりました。
ベビーパウダーの細かい粒子が肌の汗腺に入り込み、感染が詰まってしますためかえって逆効果になるというのがその理由です。
赤ちゃんに汗をかかせないためには、ベビーパウダーではなく、室温の調整や服の素材で対応してあげるようにしましょう。
6、保湿ケアでバリア機能の低下を防ぐ
赤ちゃんの肌は大人よりも薄くバリア機能が低下しやすいため、きちんと保湿ケアをしておかないと、あせもなどの肌トラブルを起こしやすくなります。
汗を洗い流した後は水分も蒸発しやすく乾燥しやすいため、そのタイミングできちんとケアをしてあげましょう。
バリア機能を補ってくれる低刺激保湿ローション
赤ちゃんの肌の保湿に赤ちゃん用の低刺激保湿ローションを使うことは常識ですが、中には潤静(うるしず)のように
- 皮膚の上の高分子の膜を張り
- ヒアルロン酸が角質の水分保水力を高める
ことで赤ちゃんの不安定なバリア機能を補ってくれるローションも存在します。
先ほども触れたように、新生児期の保湿ケアは将来的なアトピー性皮膚炎やアレルギーの発症リスクを下げるという、あせもケア以上の効果が期待できます。
ぜひバリア機能を安定化させてあげて、肌トラブル全般に強い肌をキープしてあげてください。
潤静(うるしず)公式HPを確認
7、服や下着、おむつをこまめに取り替える
赤ちゃんが汗をかいた際は、拭き取ってあげるだけでなく衣類をこまめに取り替えてあげることがあせも予防のポイントです。
面倒に思わず、着替えの頻度を高めてあげてください。
赤ちゃんのあせも(汗疹)の治し方
赤ちゃんのあせも対策で一番大切なのは、これまでまとめてきた予防です。
でも、それでもあせもが出来てしまうこともあると思います。
その場合、どのようにケアしてあげるのが良いのでしょうか?
あせも(汗疹)の種類を見極める
実は、日本で見られるあせもには種類が2つあり、それぞれで治し方が異なります。まずは出来てしまったあせもがどの種類に属するのかを見極めて、適切な対処をしましょう。
あせもの種類と治し方をまとめましたので参考にしてください。
1、水晶様汗腺(すいしょうようかんしん)
2mm程度の小さな水泡状のブツブツで、かゆみや痛み、赤みなどはありません。
このあせもは皮膚の非常に浅い部位にできるもので、患部を清潔に保っていれば2~3日で自然に治ります。
ただし、患部が不衛生だと再発を繰り返します。赤ちゃんの汗はこまめに拭き取って、清潔に保ってあげるように心がけましょう。
2、紅色汗疹(こうしょくかんしん)
熱感と強いかゆみを伴う赤いブツブツで、一番ポピュラーなあせもがこちらです。
紅色汗疹に対しては、弱ステロイド軟膏が効果的ですが、早めに気付いてあげないと患部をかきむしって傷になりやすいので注意しましょうね。
また、入浴をすると汗管と呼ばれる汗の通り道が開くため症状が改善しやすいです。まずは入浴をして患部を清潔にし、入浴後に弱ステロイド軟膏を塗ってあげましょう。
赤ちゃんのあせも(汗疹)に効くお薬は?
紅色汗疹の場合は、弱ステロイド軟膏が肌の炎症を抑えてくれるため良く効きます。
ここで注意するべきは、ステロイド軟膏には「弱い・ふつう・強い」といったランクが存在するという事です。
あせもが出来てしまった部位によっても使用するステロイド軟膏は変わりますし、赤ちゃんの年齢によっても変わります。
市販のものを利用する際は薬剤師さんにしっかり相談の上、購入するようにしてください。
不安であれば、病院の皮膚科で処方してもらいましょう。
知っておきたいステロイドの副作用について
一時的な塗り薬としての使用であればそこまで神経質になる必要はないのですが、可能性という意味では以下のような副作用が出る可能性もあります。
- 肌の免疫機能が低下するため、とびひが起こりやすくなる
- 肌がガサガサと乾燥しやすくなる
- 長期間の使用で肌が薄くなりやすい
非ステロイドの塗り薬も
ステロイドのリスクを極力避けたい場合は、非ステロイドのあせも用塗り薬を利用しましょう。
ポリベビーにはステロイドは含まれておらず、通販でも購入可能です。
【第3類医薬品】ポリベビー 50g おむつかぶれ・あせも・湿疹に
まとめ
まずはしっかりと予防をしましょう。
赤ちゃんは大人よりも汗っかきで、大人よりもお肌が敏感です。
ちょっとした変化にも気付けるように、しっかりと目を配ってくださいね!
この記事を読んだ方は以下の記事も見ています
・赤ちゃんのアトピーは保湿スキンケアで予防可能!リスクを3割減らす方法は?
・赤ちゃんの日焼け・紫外線対策の方法 いつから行う?処置は?