赤ちゃんがくる病?原因や症状のチェック方法とビタミンD不足解消法

赤ちゃんがくる病になる原因

赤ちゃんや幼児のくる病の増加が注目されています。先日NHKのニュースでも特集されました。

くる病は足などの骨が曲がって変形し、進行すると歩行が困難になることもある病気です。
日本では戦後までよくみられましたが、食料事情の改善ともに姿を消し、過去の病気だと思われてきました。

そのくる病が再び増えてきた背景には、近頃の子育てを取り巻く環境の変化に原因があるようです。

今回は、そんなくる病に対して、

  • くる病の原因は何なのか
  • 自分の子供がくる病かどうかのチェック方法
  • ビタミンD不測の解消方法

といった視点でまとめました。くる病はなぜ増えてきているのか、予防することはできるのか、一緒に考えていきたいと思います。

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赤ちゃんがくる病?原因は?

くる病は、骨の発育期に骨にカルシウムが沈着せず、骨の組織が正しく形成されない状態を指す病気です。

原因はビタミンDの不足にあります。ビタミンDは骨にカルシウムなどを沈着させる働きがあり、成長に不可欠な栄養素です。

ビタミンDが不足すると、赤ちゃんの骨は曲がったり、柔らかくなったり、形成不全を起こしてしまうんですね。現代の赤ちゃんの約3割は、血中のビタミンDの量が推奨されている基準を下回っているというデータも報告されています。

現代の子供はお腹を空かせて困るということが無さそうなので、意外な結果に思いませんか?

でも、一生懸命真面目に、赤ちゃんに最適な子育てをしているつもりが、そこに落とし穴があった!というケースもあるようです。

母乳がくる病の原因に?

現代の赤ちゃんはできるだけ母乳を与える育児が推奨されているため、頑張るお母さんは完全母乳で育てられるように一生懸命取り組みます。

赤ちゃんが母乳でアレルギーを発症しないよう、野菜中心の食生活を心がけているお母さんも多いことと思います。

しかしお母さんの食生活が偏りすぎると、母乳に含まれるビタミンDは少なくなってしまう可能性も高いんです。

赤ちゃんの日光浴という習慣が無くなったことも一因

元々母乳に含まれるビタミンDの量は、人工乳に比べて低いことが多いです。昔の赤ちゃんは母乳だけで育つことが多かったのですが、日光に当たることで皮膚でビタミンDを生成できていました。

現代の赤ちゃんは紫外線の害を恐れ、日光にあまり当たらない生活をしています。母子手帳から日光浴という項目が無くなったことは有名ですね。

赤ちゃんのためを思ってお母さん自身が食生活に気をつけ、完全母乳を目指し、紫外線の害をできるだけ避けたのに、気が付いたら子供がくる病になってしまった!ということにならないように、正しい知識を身につけておきましょう。

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くる病の症状とチェック方法

くる病の赤ちゃんは、生後1年を過ぎる頃から徐々に症状が現れてくると言われています。

典型的な症状として、以下の内容が挙げられます。

  • O脚
  • 肋骨にコブが出来る
  • 骨が柔らかい
  • 身長が伸びない
  • よく転ぶ

乳幼児は元々O脚気味ですが、膝と膝の間が離れ過ぎていると感じたり、足の形がおかしい、身長が伸びない、転んでばかりいる、などと感じたら医療機関を受診しましょう。

1歳を過ぎて立てるようになった際、まっすぐ立って踵をつけても膝と膝の間が3センチ以上開いていたらくる病を疑ったほうが良いと言われています。

参考にしてみてください。

ビタミンD不足を解消するには

くる病を予防するには、ビタミンDが不足しないようにすることが大切です。

  • 栄養素としてビタミンDを摂取すること
  • 日光を浴びてビタミンDを自力で生成すること

この両方を適度に気をつけるようにしましょう。

完全母乳にこだわり過ぎず、離乳食も工夫する

完全母乳の育児にこだわり過ぎないようにし、時には「ミルクのほうがビタミンDはたくさん含まれるているもんね^_^」と気楽になってみるのもいいかもしれませんね。

離乳食を始めたら、骨の成長に欠かせない栄養素を意識して摂るようにしましょう。カルシウムやリンは乳製品、大豆製品、魚類、小松菜などに多く含まれています。またビタミンDは鮭、秋刀魚、きのこ類に多く含まれています。

頑張り過ぎず、バランスを大切に離乳食の献立を考えていくことが大切です^_^

外気浴を積極的に取り入れる

また全く日光に当たらない生活は、ビタミンDを生成することができません。

日光浴という項目は無くなりましたが、新たに「外気浴」という言葉も耳にする機会が増えてきました。日差しにガンガンあたるということではなく、外の空気や風に適度に触れてみるという考え方です。

骨の成長のためだけではなく、心の成長や体温調節機能の発達、食欲がちゃんと出てきたり、夜に熟睡できるようになったり、良いことがたくさん期待できます。

窓を開けて部屋に外気を取り入れることから始め、少しずつ適度な外気浴ができるようにステップアップしていきましょう。

まとめ

完全母乳や紫外線の害を徹底して避けるなど、真面目で一生懸命な育児には、実はくる病の危険がありました。

しかしくる病と聞いて、母乳は良くない!やっぱり日光にガンガン当たる!など極端で短絡的な育児に偏ってしまうのも良くないですね…>_<…

正しい知識を身につけて、頑張り過ぎないことが、赤ちゃんにとって最適な育児と言えるのかもしれません。

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