新陳代謝が低下すると身体には色々な不調が起こりますが、症状がはっきりと目に見えない場合もあるため、自分の状態に気づかないことも多いです。
何となく毎日の体の調子が悪かったり、最近本調子でない人は、もしかすると代謝が低下しているのかもしれません。
当てはまる症状や原因をチェックして、自分の症状を見直してみましょう。
1.あなたは大丈夫?代謝が悪い人に特徴的な症状
1-1.血行不良から冷え性になる
1-2.便秘になる
1-3.肌が乾燥して髪がパサつく
1-4.筋肉が少なく隠れ肥満になる
2.代謝が悪くなる原因は?
2-1.間違ったダイエットがもたらす体の防衛反応と筋肉量の低下
2-2.日デスクワークで体を動かさない
2-3.ストレスをためている
2-4.お風呂はシャワーで済ましている
2-5.加齢に伴う代謝の低下
3.その代謝の悪さ、病気かも!?
3-1.橋本病(甲状腺機能低下症)
あなたは大丈夫?代謝が悪い人に特徴的な症状
新陳代謝とは、いわば体内の血のめぐりや細胞の生まれ変わりのサイクルです。
そのサイクルが悪くなることで引き起こされる代表的な症状や特徴がいくつかあります。自分に当てはまるかチェックしてみましょう。
血行不良から冷え性になる
代謝が悪くなると自律神経の働きが乱れます。自律神経が乱れると体温調整がうまく行かなくなり、体温が下がって血行不良を招いてしまいます。
普段はあまり感じなくても、手足の末端が冷えやすい人は冷え性になっている可能性があるので注意です。
冷えはむくみを招き、免疫力を下げて風邪をひきやすくなったりと、様々な病気や体調不良の原因になります。
血流が悪く冷えていると汗もかきにくくなるので、以前なら汗をかいていたような状況で(運動時など)汗をかかなくなって来たのを感じたら、体が冷えて代謝が落ちている可能性を考えましょう。
便秘になる
代謝の中でも特に水分代謝が悪いと水分を体にため込んでしまうため、便が排出されにくくなり便秘を引き起こします。
また、血行不良は内臓の機能の低下も招くため、腸の働きが悪くなり便秘になりやすくなります。
便秘が長引くと肌も荒れる
便秘になると老廃物が外に出ないため、体にとって有害な物質が腸の中にたまったままになります。その状態が続くと腸の壁から有害物質が血中に溶け込み、血管内を通って全身に巡ってしまいます。
実は、皮膚にはこういった老廃物や有害物質を体外に排出する機能が備わっているのですが、そちらの働きにあまりにも労力をかけすぎると、肌本来の新陳代謝が行われにくくなり、肌荒れへとつながってしまうのです。
私は鍼灸師ですが、東洋医学的にも大腸と肌荒れには密接な関係があるとされています。
便秘になる原因は代謝の低下以外にもたくさんありますが、腸内環境を整える工夫をしても便秘が解消されない場合は、新陳代謝の低下を疑ってみましょう。
肌が乾燥して髪がパサつく
代謝が悪くなって老廃物が体外に排出されないと、肌がくすんで見えたり乾燥肌などの肌荒れを招くだけでなく、髪の毛がパサついたり、髪の伸びるスピードが遅いと感じる場合があります。
高価な保湿化粧水を使っても乾燥肌が改善されなかったり、シャンプーを変えたり育毛剤を使っても髪の状態が上がらないなら、肌や頭皮の代謝が落ちている可能性を考えましょう。
代謝が正常で栄養素が正常に使われていれば、肌の状態も上がりますしツヤのある良い髪を作り出す力も上がります。
筋肉が少なく隠れ肥満になる
代謝が悪い人の特徴の1つとして、筋肉が少なく脂肪が多いという傾向が挙げられます。
筋肉量が少ないと基礎代謝量が落ちてしまうため、身体に脂肪が付きやすくなりますが、同じ容積で比べると脂肪の方が筋肉よりも軽いため、体重自体はそれほど重くないという、いわゆる隠れ肥満のケースも多いです。
隠れ肥満の方が無理なダイエットをすると、少ない筋肉をさらに落としてしまい、より基礎代謝が落ちて死亡が付きやすくなるという悪循環に陥りやすいです。
筋トレは良いことだらけ
逆に筋肉量が多ければ基礎代謝が高まるため、普通に生活しているだけでより多くのカロリーを消費します。
筋肉を動かす時には熱が発生して体温も上昇するので、冷え性の改善にもつながります。代謝が悪く冷え性気味の方は、ちょっと大変ですが筋トレをして筋肉量を増やすことが改善への一番の近道だったりします。
代謝が悪くなる原因は?
代謝が低下すると、上で挙げたような色々な変化や症状が体に起こります。
では、そもそも新陳代謝が低下してしまった原因は何なのでしょう?
実は、そのほとんどは生活習慣と関わりが大きいため、改善することで低下した新陳代謝を戻すことも可能です。しっかりとチェックをして、改善できることから改善していってください。
間違ったダイエットがもたらす体の防衛反応と筋肉量の低下
過度な食事制限を行うダイエット方法は、2つの理由で代謝の低下を招きます。
体が飢餓状態だと思い込む
まず、体に栄養素が入ってこないと、体は飢餓状態になったと思い込み、代謝を下げることで消費カロリーを下げ、栄養を蓄えようとする防衛反応が起こります。
その状態でドカ食いでもしようものなら、食べたカロリーのほとんどが体に蓄積させると思ってください。
筋肉量が低下して隠れ肥満に
また、運動をしないで食事制限だけを行うと、脂肪と一緒に筋肉量も低下します。筋肉量が低下したら隠れ肥満になりやすいという話はすでにしましたよね。
過度なカロリー制限ダイエットは、やり始めは体重も落ちやすく効果を実感しやすいのですが、長い目で見ると代謝を下げ、隠れ肥満へとつながる諸刃の剣なのでおすすめしません。
適度な運動を組み合わせて、健康的なダイエットを心がけるようにしましょう。
1日デスクワークで体を動かさない
先ほども触れたように、運動不足と代謝の低下にはとても大きな関係があります。
現代の様にデスクワークが多いと運動不足になりがちですので、意識して体を動かす時間を作らない限り、普段の生活を送るだけでは代謝は下がってしまいます。
逆に、1週間の中で数日でも筋肉にしっかりと負荷をかける運動を行うことで筋肉量が増え、基礎代謝が上がります。普段なかなか運動に時間が取れない方も、なるべく歩く時間を増やすなどの工夫をしましょう。
代謝を上げるために漢方薬である防風通聖散を飲んでいるなら、飲むタイミングを運動前にすることで効果は高まります。
関連記事⇒防風通聖散で痩せない時にチェックすべき5つの項目体を動かすと内臓の働きも高まるため、単純にダイエット効果があるだけでなく体調そのものが良くなります。特別なスポーツを始める必要はありませんので、生活の中に少しでも運動の習慣を取り入れられるように努力しましょう。
ストレスをためている
ストレスをため込むことも代謝の低下に関係します。
理由は、ストレスによる自律神経の乱れがホルモンバランスの乱れを引き起こし、代謝活動を低下させてしまうからです。
ストレスの元を断ち切るのが一番ですが、それが難しい場合は自分なりの発散方法を見つけましょう。おススメの方法はやはり体を動かすことです。
逆に良くないのは、甘いものやインスタント食品のドカ食いに走ってストレスを解消するやり方です。必要以上の糖分や添加物を摂りすぎると、その代謝のためにビタミンやミネラルが不足し、結果的にエネルギーを脂肪という形でも体内にため込んでしまうので注意しましょう。
ストレス解消には運動か、運動が苦手な方は次に紹介するお風呂を有効活用しましょう。
お風呂はシャワーで済ましている
お風呂は湯船につからず、シャワーしか浴びないという人も多いですよね。
でも実は、お風呂でしっかりと体温を上げないと、代謝が悪くなってしまいます。特に体を動かす習慣が無いなら、せめてお風呂の時間だけでも体温を上昇させないと、1日中代謝が低いままになってしまいます。
逆に、しっかりと湯船につかって体温を上げることで代謝が良くなりますし、ぬるめのお風呂にゆっくりつかることでリラックス効果が高まり、副交感神経が刺激されて自律神経のバランスも整います。
結果的に、冷え性も改善されますしストレス解消にもなるので、ぜひお風呂の時間は大切にしていきましょう。
バスタイムを瞑想タイムに
最近は瞑想も静かなブームになっていますが、バスタイムに瞑想というのはすごく相性が良いのでおすすめです。専用のアロマ入浴剤も発売されているので、そういったアイテムも有効活用するとよいかと思います。
私はAYURAのメディテーションバスを週に2~3回使っていますが、香りと半身浴の相乗効果はホントにすごくて、いつも癒されています。
脱衣所の電気をつけたままにしてバスルームを暗くすると雰囲気も出るので、よかったら試してみてください。
メディテーションバス公式HP
加齢に伴う代謝の低下
年齢による代謝の低下は自然なことですので、ある程度は受け入れるしかありません。
でも、だからこそ普段の運動や入浴、ストレスコントロールといった習慣が大切になってきます。そういった点に気を付けている人と全く気を付けていない人では、同じ年齢でも代謝量は大きく変わってきます。
年齢だからと諦めるのではなく、年齢による低下を、どこまで生活習慣で補えるかがポイントです。
その代謝の悪さ、病気かも!?
病気の中には、症状として代謝を低下させるものもあります。
症例として代表的なのが、甲状腺の異常です。
橋本病(甲状腺機能低下症)
代謝が低下する病気として一番有名なのが橋本病です。橋本病とは、別名「甲状腺機能低下症」と呼ばれていることからも分かるように、甲状腺の機能が低下してしまう病気です。
甲状腺から分泌されるホルモンが正常に働くと体の新陳代謝も正常に行われますが、その機能が正常に行われなくなったのが橋本病です。
橋本病になると、
- 全身の代謝低下
- 眠気
- 記憶障害
- 抑うつ・無気力
- 抜け毛
- 乾燥肌
- むくみ
といった症状が見られます。
治療が必要な症状ですので、当てはまる方は医療機関を受診してください。
まとめ
何事にも原因があるように、代謝の悪さにも原因があります。
原因があるということは、その原因を取り除けば状態は変わっていくということです。
是非、今回の記事の内容を参考に取り組んでいただければと思います。
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